タイトルバーを使って内容を表示するコンパクトなメモソフト。メモの中に含まれるURLを抽出してブラウザで開く機能などを備える。「TBZettel」は、ウィンドウのタイトルバー部分のみを使って、メモ内容を表示できるユーティリティ。テキストファイルに予定などのメモを行単位で記述しておくことで、「TBZettel」のタイトルバーで1行ずつ切り替えて参照できるようになる。表示行の切り替え(表示するメモ項目の切り替え)はカーソルキーで簡単に行えるので、たくさんのメモを見たい場合でも、デスクトップ上のスペースを取らなくてすむ。
使い方は簡単だ。起動すると、「TBZettel」本体であるタイトルバーのみが表示されるとともに、あらかじめ指定したテキストファイルが読み込まれる。タイトルバーには、メモ内容を1行ずつ表示し、上下のカーソルキーで前後の行に移動できる。起動時に読み込まれるファイルは、INIファイル(zettel.ini)で定義する。起動後に、表示するテキストファイルをほかのものに切り替えることも可能だ。また、通常はタイトルバーのみだが、24行分のウィンドウをドロップダウン表示して、まとまったメモを参照することもできる。起動直後に何かのキーを押すと、読み込まれたファイルの全体の行数、ファイル名、ファイルサイズを表示する。
メモ内容の更新はテキストファイルを編集することで行う。現在表示中のファイルは、関連付けされたテキストエディタで「TBZettel」からすばやく開ける。
さらに、選択行(タイトルバーに表示されている行)の内容をクリップボードにコピーできるほか、選択行にURLが含まれている場合、これを抽出してWebブラウザで開くという機能がある。操作は【Enter】/【Esc】キー、スペースバーのほかはファンクションキーのみで行え、シンプルで使いやすい。