ソフトを開発しようと思った動機、背景
自分の子どもを中心にいろいろビデオを撮ってきましたが、ビデオカメラのCMのように自分の子どもだけが中央に大きく写っているわけではなく、運動会では他の人の間に見え隠れして、そのまま見るとどこに写っているのかよくわからないので、編集する気になりません。そこで、自分の子どもだけをクローズアップしたり、スローモーションでじっくり見たいと思いましたが、安価な編集ソフトではできないし、ごく一部の機能を使うだけで高価なソフトを購入する気になれません。ならば、自分で作れないものかと取り組みました。したがってムービーにエフェクトを付けることに特化しています。
開発中に苦労した点
このソフトはVBで作っているのですが、VBでAVIファイルを操作する情報については、MCIコマンド以外は本には記されていないし、インターネット上でもほとんどありません。かといってCを勉強してから取り組む気もなかったので、Cで解説された記事から手探りで作ったので、公開するまで半年かかりました。
「VBでもここまでできるのだ」と思いましたが、今後はVC++を使う必要があると思っています。また、画面のデザインも大変迷いましたが、一画面ですべてのことができるようにしたつもりです。時間経過を縦方向にしたのは、マウスのホイールでコマ送りをする際に感覚的に一致するからです。バグ出しにも苦労します。利用していただいているみなさまにご迷惑をおかけしていると思います。
ユーザにお勧めする使い方
特にお勧めする機能はないのですが、テレビでやっているような映像処理は、大抵できると思います。例えば、怒っている人の頭に怒りのマークを入れたりとか、?マークを入れたりとか、急に早送りになる映像、さらにモザイクがだんだん小さくなっていき、何が映っているか当てるような映像も可能です。一度の処理では出来ないのですが、ハート型にくり抜いたムービーを重ね合わせるようなことも可能です。自分で編集したビデオの一部に、少しだけエフェクトを付けて味付けするのが楽しいと思います。マウスのホイールで前後にコマ送りできるのでご利用ください。
今後のバージョンアップ予定
Ver.1.40でDV-AVIとMPEGの読み込みはできるようにしたのですが、その代わり、簡単な切り貼りができなくなっていますし、DV-AVIでの書き出しもできません。この点はできるだけ早くバージョンアップしたいです。処理の高速化とWindows XPでの動作確認も課題です。ご要望がありましたらメールにて連絡いただければ、できるだけ実現したいと思います。
おわりに
DVD-Rドライブが次第に安価になってきて、あと2〜3年後には自分で映像を編集することがごく一般的になってくると思っています。そのときまで「SEffect」が生き残っていけるように、特色を持ちつつ、もっと直感的に使えるよう改良していきたいと考えています。そのためにも、「SEffect」でできることの可能性を示すチュートリアルやサンプルムービーを充実していこうと思います。
(もりのぱぱ)