Blockler3の舞台となるのは「全宇宙ブロックラー大会」。プレイヤーは地球代表名誉選手として、宇宙各地から集まった選手たちとブロック崩しの腕を競う──というストーリー設定だ。ゲームは、自陣にあるブロックと、途中で画面に現れるオバケを敵よりも早く全部消した方が勝ちとなる。逆に、自分のボールが全部なくなるか、敵がブロックとオバケを先に消した場合は負けだ。ステージを構成するブロックは、形状によって堅さ（耐久力）が異なる4種類。ランダムに出没してプレイヤーをてこずらせるオバケも、ブロックと同様にボールで攻撃できる。

ゲームシステム上で特徴となっているのが「魔法パワー」だ。プレイヤーは，スコアが1,000点増えるたびに魔法パワーを獲得できる（2P対戦時は「PowUP」アイテムの破壊でもよい）。魔法バワーは最大7個までためることができ、ためたパワー数によって、相手のエリアにオバケを送り込む「ゴースト」、相手のボールの動きを遅くする「スロー」、自機からレーザーが撃てるようになる「デスペラート」などの魔法を使うことができるようになる。ゲームに勝利するには、相手エリアの状況をよく把握し、魔法を効果的に使うことがポイントとなる。

対コンビュータ戦は全5ステージで、タイブの違う5人の宇宙人と対戦する。2P対戦では勝利数（何勝先取か）やボールの速度を設定して対戦できる。操作はキーボードで行うが、キー設定は変更することが可能。メニューバーからBGMや効果音のON/OFFの切り替えもできる。

オバケや魔法のアイテムは使えば使うほど、新たにゲットしやすくなっていくようで、たくさんのボールやオバケ、爆発で生じた雲や星など、画面上がもう何が何だかわからないくらいに現れるが、表示やサウンドが遅くなったりすることもほとんどなく、快適だった。ゲームの醍醐味はやはり対戦モードだろう。相手が横に見えると思わず力んでのめり込んでしまう。

なお、魔法は主に敵の邪魔をするためのもので、基本的な「ブロック崩し」の技術も重要である。ステージごとにだんだんボールが速くなっていくので、魔法をあてにしてもゲームは先に進められない。単にクリアした満足というだけでなく、ブロック崩しに手応えがあるので、より充実感が得られるはずだ。

また、ゲームオーバーから再スタートまでの時間が非常に短い点、同じステージから無限にコンティニューができる点もうれしい。ただし、ボールを手元にためておくことができず、ボールが増えた分すべてを同時に使用しなければならないから、1回のミスでゲームオーバーとなる。コンティニューしてもステージのはじめからやり直しになるので、結構緊張するけれど……。

当初は「対戦できるブロック崩しってあったっけ？」という考えから始まったこのゲーム企画ですが、いまでは予想以上に個性のある作品となってよかったと思っています。しかし、「最大でも1MB程度の作品を……』と思って作成していたのですが、どうも思ったように「減量（ダイエット）」できなかったのには苦笑せざるを得ませんでした（まさに苦笑）。

このゲームは対戦可能なブロック崩しですので、一人でも二人でも遊ぶことができます。もちろん一人用モードで遊んでいただいてもよいのですが、二人で対戦した方がかなり燃えると思いますので、ぜひお試しください。魔法を駆使した戦略を練るのもよし、ブロック破壊に専念するのもよし。一人モードで最高ランクを目指すのもおもしろいかもしれませんが、友達や家族と一緒に対戦に燃えていただけたら幸いです。例えば……、学校のクラブとかで対戦モードを使って「勝ち抜き大会」を開催するってテもありますね☆（笑）。ゲームの操作などについてはゲーム中に【F1】を押すと出る説明書をご覧ください。

私のホームページではこの作品を含む20種類（2月現在）のゲームを無料で配布していますので、興味のある方はぜひ訪問してください。不定期にですけれど、ホームページにてゲーム大会（参加無料！　賞品アリ！）も開催していますので、機会があったら参加していただけたら幸いです。

それでは今後ともT.Kagaの作品、ホームページをよろしくお願いします。