簡単な操作で、ファイルやフォルダ単位のコピー、同期などの作業が行えるバックアップソフト。定義用の「作業ファイル」に対象ファイル/フォルダを複数登録できるほか、リストのチェックボックスで、一時的に作業対象から除外することも簡単。作業内容もわかりやすく確認できる。Keep Folderで行える操作は「コピー」「移動」「削除」「同期」の4種類。作業対象の指定は、設定用ダイアログへのファイルのドラッグ&ドロップなどで簡単に行える。コピー元/コピー先の指定のほかには「すべて上書き」「存在しないファイルのみ」「変更されたファイルのみ」といった作業方法の指定、「読み取り専用」「隠しファイル」などのファイル属性の操作時の保持/解除の選択、操作対象外ファイルの指定などができ、これを「作業ファイル」として保存できる。
作業内容は、実行前に別ウィンドウで確認することができる。対象ファイル/フォルダ数がわかりやすく表示されるこのウィンドウでは、フォルダ単位で登録したアイテムもファイル単位で個別に表示される。アイテムの行頭にあるチェックマークを外せば、一時的に対象から除外される仕組みだ。さらに、作業ファイル上の全アイテム(コピー元ファイトとコピー先ファイル)の指定をまとめて入れ替えてくれる「入替」機能があり、リストアツールとしても使える。
かなり細かなカスタマイズが可能で、最大履歴保持数や、フォルダをごみ箱に捨てる際の動作、二重起動の許可/不許可、作業ファイルのバックファイルを残す場合のファイル名の指定などから、「前後1秒を同じ時間と判断する」、あるいはリムーバブルディスクを使う際に有効な「書き込み遅延」時間などまで、ユーザが指定できるようになっている。作業ファイルを新規作成する際の標準設定もユーザが決められる。
そのほか、特定のファイルやフォルダだけを急にバックアップしたいといった場合に便利な「クイックスタート」機能がある。これは作業ファイルへの登録をせずにそのまま操作を実行するもので、設定できる内容は通常の操作と同じだ。