HCO3〜(重炭酸イオン)が欠乏して、アシドーシスとなり、その欠乏量を求めます
HCO3〜(重炭酸イオン)が欠乏しますと、血液はアシドーシスとなります。その欠乏量を求めます。HCO3〜の異常は、代謝性のアルカローシスかアシドーシスで現れますが、異常がない場合は、呼吸性です。基準値と異常の判断は、26mEq/l以上は代謝性アルカローシス、24mmHq以下は代謝性アシドーシスです。即ち、今回のHCO3〜の欠乏は後者の問題に関係し、その欠乏量が患者の体重から求められます。
HCO3〜の低下は代謝性アシドーシスで、すでに学習済みの「アニオンギャッブの判定」を参照してください。(1)代謝性アシドーシス:血中重炭酸の低値となる腎障害、糖尿病ケトーシス、劇症膵炎、十二指腸液の腹腔漏出、敗血症、高クロール血症、アミノ酸輸液の過剰などにより起こります。(2)呼吸性アシドーシス:動脈血炭酸ガス分圧の異常な上昇があり、血中の重炭酸塩の上昇・血清クロール液の低下が著明でないときであり、肺・気道に原因があることが多く、低酸素血症を伴います。換気を改善します。HCO3〜の欠乏量を2つの看護数式から求め、8.2%重曹水の補充量mlに換算しています。