年齢と実際の収縮期血圧の値を入力して正常値との比較・評価
7年前,僧坊弁不全の逆流が発見された以後,血圧管理の血圧測定は日常的な作業となりました。ときには統計的処理としてヒストグラムなどをパソコンに描かせて時系列変化などを考究したり,服薬の効果を確認したりして血圧管理トラブルの発生のないナーシングケアをしてきました。
血圧管理のマンネリズムから逃れるために,今回は,看護数式の年齢と血圧の平均値より収縮期血圧の正常値を求めるものを作成しました。新たな発見として,82歳の私の正常値は,なんと,151mmHgが求められ,また,血圧管理をはじめた74歳時の正常値は147mmHgが求められました。これまで140mmHgが最高血圧の上限正常値としていたものとかなりの食い違い差のあるのを知りました。目下のところ平均的に実際の血圧は140mmHgと安定していますが,今回の看護数式から最高血圧を151mmHgを許容する管理はできません。所詮,平均という数学処理の問題と理解すれば,加齢とともに血管が脆弱となる自然の摂理に背く数値管理はできません。これまで通り最高血圧管理の上限は140mmHgと心固く守らなければなりません。よく知られているように,血圧が高いと脳血管の障害をうけやすいという解剖学的な血管構造が加齢とともに伸縮性と弾力性が貧弱化している筈。今回の年齢と血圧の平均値より収縮期血圧の正常値に血圧管理の限界域を拡大することは非常に危険なことです。