Windowsの標準状態では移動できないようになっているタスクボタンやタスクトレイアイコンを、ユーザが操作できるようにする便利なソフト。例えば、常時5〜6個のアプリケーションを並行して使っているような人であれば、
- ファイル/フォルダを操作するエクスプローラから順にエディタ、ブラウザ、メーラのタスクボタンを並べ、それぞれ開くウィンドウを1個のボタンにまとめて表示させ、それ以外のボタンはその隣に置く
といった使い方が考えられる。このように入れ替え機能とまとめ機能を合わせて利用することで、タスクバーの見通しがよくなり、アクセス性も高まりそうだ。タスクバーのグループ化機能は、Windows OSの標準機能でも用意されている(タスクバーと「スタートメニュー」のプロパティ)。ただしWindows Vista/XPでは、グループ化の有効/無効のみを設定できるのに対し、「Taskbar Shuffle」では、
- グループ化するときのタスクボタンの数
- グループ化するが、重ねない
など、条件や操作を細かく指定することが可能。よりフレキシブルで、使い勝手がよいと感じた。勝手を言うなら、特定のアプリケーションを「優先」指定したり、あるいはアプリケーションごとの表示順序をあらかじめ指定したり(必ず一番目、二番目……)など、アプリケーションの種類によって、表示順を(ある程度)固定できるような設定があるともっとよかったかも、と思う。
(坂下 凡平)