科学技術振興機構主催「サイエンスアゴラ2010」出展作品
世界に突如現れた異種変異生物「ミュータント」。その脅威に対抗すべく自らの脳に秘められた力「脳力」を駆使して戦う国際機関。それが「メモレンジャー」である。平穏な日常を送る主人公達に突如訪れる世界の危機。そしてやがて全人類の記憶を賭けた戦いに巻き込まれていく。ゲーム作成に当たり、世界の第一線で活躍する科学者が多く参加。戦隊モノの王道を押さえつつも、従来のフィクション性の高いRPGと一線を画する近未来SFストーリーが斬新。
街などではアドベンチャー形式でイベントが進行。総計200人を超えるキャラと圧倒的な量のグラフィックがストーリーを盛り上げる。また敵であるミュータントも400種以上と圧巻だ。メインストーリーがチャプターと呼ぶ時間軸により変化していくのが特徴。さらに街の人との会話やクリアイベントなどにより、次々と新たなサブシナリオが展開。フリーシナリオ形式に近いシステムとなっている。多くのサブシナリオを攻略し、様々に張り巡らされた伏線を紐解いてストーリーを完全理解するためには30時間以上、やりこみようによっては100時間近くゲームを楽しめる。
本作のシステムの特徴は大きく3つ。
(1)このゲームでは戦闘後に経験値は得られない。その代わりに、戦闘中にメモレンジャーに変身して「可塑値」を蓄積して能力を上昇させ、プレイヤーの自由にキャラを育てられる。(2)BrainStorm(ブレインストーム)とよぶ、戦闘中に使用したスキルやキャラの能力によって新たなスキルを閃くシステム。(3)Brain Stormで習得したスキルを戦闘中に組み合わせるとSynfire Chain(シンファイヤーチェイン)とよぶ連係攻撃が発動。条件を満たせば、次々と複数の連係攻撃をコンボし、1ターンに10000を超えるダメージを与えることもできる。連係は敵も使用するため、敵の連係を阻止しつつ味方の連係を決める、戦略性の高いバトルとなっている。
また、最大連係ダメージなどのバトル成績やクリアしたイベントなどでプレイヤーの行動が評価され、エンディングに変化が生じるのも大きな特徴。そのため従来のRPGのようにただストーリーにそって進めていては真のエンディングに到達できない。そういった点で難易度はやや高いが、プレイしながらコツはつかめるので心配はいらない。まずは自由にストーリーを進め、徐々に工夫したプレイをすると楽しめるだろう。
ソフト名: | 脳戦隊メモレンジャー(BrainForce MEMORANGER) |
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動作OS: | Windows Vista/XP/Me/2000/98 |
機種: | 汎用 |
種類: | フリーソフト |
作者: | 村田真角 |