連鎖反応の原理的原子炉 シミュレーションプログラム
連鎖反応制御による原理的原子炉 「原始炉」 GENSIROD.EXE
機能限定版:(1)起動数分後で使用できなくなる。
ウランやプルトニウムでの核分裂による連鎖反応は、極めて短時間のうちに反応が進み、大量のエネルギーが放出されます。この連鎖反応を進み具合をコントロールしてエネルギーをゆっくりと取り出すのが原子炉です。本項目では、核分裂反応で発生した中性子を、制御板で吸収させることで連鎖反応を制御する「原理的原子炉」です。なお、ソフト「中性子による連鎖反応」に制御棒をつけたものです。
*使用法
燃料体の配置「放射性元素配置」と、核分裂で発生する中性子の数「分裂後の中性子数」を変化させて連鎖反応の初期条件を設定します。これに、中性子を吸収する制御棒を出し入れして中性子数を増減させ、これによって連鎖反応を制御します。この原理的な原子炉をうまくコントロールして、安定な動作をさせるよう挑戦してください。
「制御棒」は左側のスクロールバーをクリックして位置を設定します。この制御棒は衝突した中性子を吸収することで、連鎖反応に関係する中性子の数をコントロールするものです。上まで全部引き上げると、連鎖反応が速く進み反応が急激に進み暴走します。逆に、下に全部おろすと中性子が全部吸収され、核分裂反応が停止します。適当な位置に設定することで、制御棒による吸収数と核分裂による増加数が同じになり全体として中性子の数が変化しない状態を作りだすことができます。この状態を「臨界状態」といいます。原子炉を安定に動作させるにはこの臨界状態に保つ必要があります。この臨界状態を探すのがこのソフトの目的です。
また、ヘルプにしたがうことで、
1)原子炉の運転と臨界量
2)出力上昇および設定試験
3)原子炉の緊急停止
などをシミュレートできます。
【本の紹介】
このプログラムは
「Windowsで知る音声と運動の実験室」CD−ROM付き
(森北出版:1996年2/18刊行予定) 北村俊樹 著
の中の一つです。この本は、Windows3.1とWindows95の物理用プログラムを扱っており、
(1)サウンドカードを使っての音声計測・分析・合成
(2)動き(運動)のある物理シミュレーションプログラム
が含まれています。