CANDY4 to DVIOUT/DVIPRT's tpic \special driver
tex.plt は CANDY4 のファイル出力型ドライバーであり,いわゆるファ
イルコンバーターとは違い,図の印刷を行なう手順で tpic 形式の図を
作成します.出力は dviout/dviprt ver.2.39 以降の拡張された tpic
に対応しており,残念ながら今のところ dviout/dviprt 専用となってい
ます.(回転命令 rt コマンド, 拡張 da コマンドを使用.)なるべく
画面イメージに近い出力が得られるようにしましたので,すでに CANDY4
で図を書きためられている方も,ほぼ安心して(?)使えます(^_^;).
このドライバはOkI氏(PC-VAN:CBH33984, NIF:TAE03212)の TPIC.PLT/
TPIC2.PLT を元にして改造したものです.OkI氏の TPIC.PLT/TPIC2.PLT
には数々のすばらしい機能がありますが,TeX を使い始めたばかりの初
心者には少し難しいと感じました.そこで,そのほとんどをばっさり削
除し,そのかわり,一点鎖線・二点鎖線の描画を可能にして,なるべく
画面イメージと違和感なくシンプルに使えるようにしたつもりです.
v1.1 では以下のように主に文字出力を強化しています.
【フォントの種類の追加】
文字色によって \rm, \bf, \it に加え,\sf, \sl, \tt フォントが使
えるようにする.(文字の大きさによっては LaTeX 側のフォントがない
ので \rm で代用します.)なお,これに伴って,文字列置き換えの色を
紫->黄色に変更してしまいました.
【フォントサイズの選択を厳密化】
\tiny〜\Hugeではなく,\fivrm〜\twfvrmなど直接フォントを指定するこ
とで,スタイルオプションで 11pt, 12pt を指定したときでも,出力に変
化がなく,より厳密な選択ができるようにする.また,フォントサイズは
横幅ではなく,高さを基準にして選択するようにする.
【フォント出力位置の見直し】
通常は文章などを入力したときフォントのベースラインがそろうように
出力する.線種によって文字の中心をそろえることもできるようにする.
置き換え機能を用いたとき便利なように,文字を表す四角の左端,右端を
それぞれ,文字列の先頭,末尾にできるようにもする.
【コメントの付加】
ファイルの先頭に,グラフの大きさを表すコメント行を付加するように
した.また,文字出力行では,末尾にその文字の本来の大きさを pt 単位
でコメントするようにした.