ひと味違うファイル・ダンプ・プログラム
PC-98用のMS-DOSのシステム・ディスクには、ディスク・ファイルのダンプ・プログラムとして、昔からDUMP.EXEが標準で添付されています。私もMS-DOSを初めて使用して以来、今までに随分と使用してきました。しかしこのDUMP.EXEは、当然ながらその目的としては一応機能はするものの、決して使い易いものとは言えません。
そこで標準のDUMP.EXEとはひと味もふた味も違う、オリジナルなダンプ・プログラムを作成してみました。
本プログラム(FDMP.EXE)の特徴としては、第一に、ユーザが希望するファイル空間上の任意のアドレスに、いつでも自由に移動が可能なことが上げられます。
第二には、本プログラムを起動してみれば一目瞭然ですが、CRTに表示するダンプ・コードを色分けして、視覚に訴えていることです。即ち、シフトJISの1バイト系コード、2バイト系コード、及び制御コードの3種に色分けをしているため、テキスト・コードが多く含まれている様なファイルには、特に威力を発揮するものです。
第三として、ファイルのダンプ・プログラムといえども、文字列の検索機能が備わっているために、その使い勝手は非常に良く、利用範囲は格段に向上しているものと、自負しています。
また、今回発表したバージョンでは、前回(Ver.1.40)で抱えていた、プリンタへの誤出力、画面への表示速度の低下、文字列の誤検索などの致命的な不具合を、すべて取り除けたものと思っています。