H98で高速CPU使用時のFDエラー対策
システムの動作クロックを上げて動作させたり、ODPを用いるなど本来の動作速度よりも高速に動作させる場合、BIOS中のソフトウェアタイマの時間が短くなり、問題が発生することがあります。
私もH98Sを改造しDX4ODP-100動作としたところ、FDDのシークエラーが発生するようになりました。本ソフトウェアはこの問題に対処するために作ったものです。限りなく単純なものではありますが、興味を持って下さる方がいらっしゃいましたので、公開します。
対処は2通り行っています。FDslow.comはディスクアクセス時に実行されるソフトウェア割り込み(INT1BH)をフックしてCPU内のキャッシュを無効にすることで動作速度を下げる常駐型ソフトです。H98シリーズ全てに有効だと思いますが、FD以外から起動した時のみ有効です。FDBpat.comはBIOSがROMからRAMにコピーされて動作していることを利用してBIOSに直接パッチを当てるものです。一度実行すると本体をリセット(ソフトウェアリセットを含む)するまで有効ですのでHSB.exeなどによるウォームブートを使ったFDからの起動後も有効です。ただし、H98S以外では多分動作しないと思います。