1分間に肺胞と毛細血管で行われる内呼吸のガスの量で、肺胞での有効換気量
日常の行動に呼吸調整が伴うことが気になるようになり、呼吸のしくみを呼吸数式から理解してナーシングケアの実があがる知識付与になると考え呼吸数式の学習をさらに進めようとしています。
今回は難しい術語の分時肺胞換気量とは何か?プログラムしてみました。これは、1分間に肺胞と毛細血管で行われる内呼吸のガスの量で、肺胞での有効な換気量を表します。この換気量には分時換気量のプラス値にマイナスする分時死腔量があります。それにより分時肺胞換気量は平均値として6リットル/分となるのが正常値となっています。野中広志先生の例題からこの看護数式を考えてみます。たとえば、Aの1回換気量500ml、呼吸数18回の場合と、Bの1回換気量350ml、呼吸回数26回の場合の分時肺胞換気量の差は、A:(500-150)×18=6300ml、B:(350-150)×26=5200mlが求められます。A-B:6300-5200=1100ml/分が肺胞でのガス交換に1100mlの差が出ることです。これよりBはは肺胞抵換気状態であると考えられ、1回換気量が少ない分、呼吸回数を増やして肺胞換気量を補っているということがわかります。看護数式より看護の方向性が明確になる例を患者の気まぐれで看護数式の学習をはじめて半年目でやっと理解できるようになりました。胃癌術後1年が経過しました。看護数式を調べますと生存率以内で終了は困難のようですが、やれるだけやってみることにしています。