一日ほんのわずかでも自分と向き合う空間がほしい。それを実現するのに、日記はうってつけだ。しかもその空間をデータとして記憶していけば、何年たっても紙のように色褪せることなく、いつでも好きなときに見られる。
ただ、紙の持つ手触りや、におい、めくった感覚といった独特の趣きは、残念ながらデジタル日記にはない。かといって、日記は日記。どういったメディアで保存されようと、要は記された文字、そのとき自分が選んだ言葉で記された日常が意味を持つのだ。したがって、メディアがなんであろうと、なんら変わりはないはず。
最近では電子出版物も盛んだ。紙には紙のよさがあるように、デジタルデータにはデジタルデータのよさがある。それならば、思い切りデジタルならではの利点を利用して日記をつけたいものだ。
書きっぱなしではおもしろくない。CD-ROMになった百科事典や辞書のように、必要なとき、キーワードひとつで検索してもいい。10年前の今日、そして5年前の今日、自分がどこでなにを感じていたのかを思い出してみるのもいい。プログラムを自分仕様にカスタマイズして、健康管理や蔵書管理などちょっとしたデータベース的使い方をするのもいい。予定やスケジュールもまとめて管理するのもいい。
毎日、自分と向き合う大切な時間。その時間をより心地よくするために、こうしたデジタル日記はさまざまな機能を持ち合わせている。どうか、自分に合ったお気に入りの1本を見つけてほしい。
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