次に、文書作成以外の使用法を紹介しよう。階層構造を利用してテキストを自在に整理できること、エクスプローラライクなツリー表示のためタイトルの視認性がよいことなどから、アウトラインプロセッサは、テキストを扱うさまざまな用途に有用である。なかでも、行動予定の管理(ToDo)や各種のアイデア、ちょっとしたメモの管理(簡易テキストデータベース?)に使われることは多い。ユーザの利用法としては、ひょっとしたら文書作成よりもこちらの方がメインになっているのではないか、という気もする。
まず、ToDoリストとしての用法から紹介する。新規のファイルを開き、目的別にフォルダを作成する。あとはそれぞれのフォルダに実行すべき事柄を個別の項目として登録してゆけばよい。FitzNOTEでは、項目ごとにラベルや進行状況を設定することができるため、作業の完了・未完了の視認性がよい(画面5-1)。期日を設定したり、完了日を記録したりすることもできる。
期限切れの項目や、未完了の項目を一覧表示できるのも便利だ(画面5-2)。
テキストデータベースとして使う場合も、ToDoリストと同様、目的別にフォルダを作成し、項目を登録してゆく(画面5-3)。項目の作成と移動が簡単なこと、多数のメモを一元管理でき、テキスト検索できることなどがアイデアプロセッサを使用した場合のメリットである。FitzNOTEでは、これらに加えて、ファイル内の別項目や任意の外部ファイル、Webページなどへのリンクが設定できる。項目に関連したデータファイルや画像ファイル、URLアドレスなどを関連づけて管理できるので、なかなか便利だ。
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画面5-1●カラフルなアイコンによって重要度や進行状況が一目でわかる
画面5-2●未完了の項目を検索して、一覧表示させたところ
画面5-3●データ設計などの面倒なことを考える必要がなく、気軽に使える
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