それでは、実際にアウトラインプロセッサを使用して、その具体的な機能と操作法を解説しよう。今回は、FitzNOTEというソフトを使用した。機能が非常に豊富な上、操作が直感的でわかりやすく、動作も軽快、という優れたソフトだ。アウトラインプロセッサとして優秀なだけではなく、スケジュール管理やテキストデータベースとしての利用に便利な機能も多数備えている。バージョンアップも頻繁に行われ、そのたびに新たな機能が追加されているという意欲的なソフトでもある。今回使用したVer.1.30では、メイン画面にカレンダーが埋め込まれ、自動保存機能とWZ Editor形式の階層付きテキストの入出力が可能になっている。
FitzNOTEを初めて起動すると、ヘルプも兼ねたWelcomeファイルの内容がまず表示される。左下にカレンダーが表示されていることを除けば、アウトラインプロセッサの典型的な画面といってよいだろう(画面2-1)。左側のペインに文書の階層構造がツリー状に表示され、右側のペインにはカレント項目の内容が表示されている。この左側のツリービューを上手に利用して、テキストを目的に応じて階層状に整理したり、項目から項目へとすばやくジャンプできるのがアウトラインプロセッサの醍醐味だ。
なお、FitzNOTEは多機能・多目的のソフトであるため、通常のアウトラインプロセッサよりも画面に表示されるアイテムが多い。特に右側のペインにそれが顕著だ。項目タイトルの両脇に表示されているアイコンや、その下に表示されている日付パネルはFitzNOTE独自のもの。カレントの項目に外部ファイルへのリンクが設定されているときには、右側ペインの一番下にリンクパネルも表示される。
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画面2-1●左側にツリーが表示され、右側に選択中の項目の内容が表示される
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