「演算サイズ」は、どれだけの範囲を演算対象にするかを決めるもの。大きくすると、画像が不自然になりづらいように調整されるが、そのぶん処理に時間がかかる。逆に小さくすると処理時間は短縮されるが、変換後の色調が不自然になることがある。
「明暗処理の境界」は、明度を変更する閾値を変えるパラメータ。初期設定値は50%で、数値を増やすと閾値が広がるため明るく、減らすと暗くなる。「Lumi.」をONにしているときは輝度で、OFFのときはRGB値の単純平均で閾値が計算される。
「細部の強調」は、エッジへの効果を指定する。実際のHDR合成では、露出が異なる部分を合成するときにエッジをぼかすことが多いため、それとは逆にエッジを強調する処理を追加で行うことが多い。ただし、あまり強調しすぎると自然な色彩にならないことがある。
処理後の出力サイズを変えることも可能。プレビューサイズでの出力、長辺600〜1,800pixelでの出力を行える。そのほか、写真全体の色調を調整するカラーフィルタも用意されている。「鮮やか」「白黒」「セピア」「鶯」に加え、指定色の色調に変えられる「○色っぽい」フィルタもある。