オーソドックスで落ちついた感じの年賀状を手軽に印刷したいという人にお勧めなのが、この「筆自慢2003simple」。年賀はがきはもちろん、かもめーるやエコはがき、往復はがきに絵はがきまで、ありとあらゆるレイアウトのはがきの宛名書きに対応している。その上、ウィザードの簡単な質問に答えるだけで、年賀状や暑中見舞いの裏面へのきれいなイラストの印刷や、出産や引っ越しの通知、お中元・お歳暮のお礼や喪中のはがきなどの裏書きの印刷を行える。
そのほか、封筒や汎用紙、タックシールなどのラベル類の印刷にも対応しており、ほとんどの郵便物の印刷は「これ1本でオッケー」という、とても便利なソフトである。
年賀状の作成は、基本的にウィザードのメッセージに従うだけなので、非常に簡単だ。最初に、裏面を作成してみよう。
まず、メイン画面の左端にある「用紙設定」ボタンをクリックする。次に、表示された「用紙設定ダイアログ」で「年賀裏書き」を選ぶ。そうするときれいにデザインされたテンプレートが多数表示されるのでそこから気に入った図柄のものを選ぶ。最後に確認の画面で「完了」をクリックする──操作はたったこれだけである。これで、九分通り完成した年賀状のレイアウトが表示される。あとは必要に応じて、文面の修正や追加を行えばよい。さらに凝りたい人は、直線や矩形、円、自由線などの追加もできるし、画像などのオブジェクトの追加も自由に行える。
次に表面の作成だが、その前に自分の住所と宛先の登録をしよう。メイン画面の左端、「差出人」ボタンをクリックすると、自分の住所や名前などを登録できる(差出人のデータは「会社用」と「個人用」の2種類を登録できる)。年賀状を送る相手の住所や氏名の登録は、やはりメイン画面の「住所録」ボタンをクリックして行う。メールアドレスや電話番号、誕生日なども登録することができ、その人から受け取った年賀状・暑中見舞いなどの履歴やこちらから出した履歴なども登録することが可能。ちょっとしたパーソナルデータベースとしても活用できそうだ。
住所の登録が終わったら、メイン画面の「ようこそ」ボタンをクリックし、表示されたダイアログから「はがき宛名ウィザード」を選択する。あとはそのメッセージに従うだけだ。
多彩な機能が使いやすくまとまっており、個人用としても業務用としても使用できる、非常に完成度の高いソフトである。