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ベクターソフトニュース - 1999.11.03
Virtual X Virtual X Ver.1.00
RAMドライブ、仮想CD-ROMドライブを手軽に作成できるユーティリティ
Windows 98/95 シェアウェア
「Virtual X」の動作画面
■メイン画面。ボタンを使ってRAMドライブや仮想ドライブが簡単に作成できる

RAMドライブの作成などが手軽に行える仮想ドライブマネジメントソフト。

「Virtual X」で行えるのは、
  • RAMドライブの作成
  • ハードディスクのフォルダの仮想ドライブ化
  • 仮想CD-ROMドライブの作成
  • テンポラリフォルダの任意設定
の四つだ。

RAMドライブの作成では、0〜32MBの範囲でスライドバーを使ってRAMドライブを設定できる。実際にはWindows標準添付のRAMDRIVE.SYSを組み込むためにCONFIG.SYSの書き換えを行う。設定は再起動後に有効となる。

仮想ドライブの作成機能は、SUBSTコマンドを実行したときと同様のもので、ドライブとして扱うフォルダと割り当てるドライブレターを指定すれば、その時点から仮想ドライブとして使えるようになる。仮想ドライブの追加を行った時点でAUTOEXEC.BATが書き換えられるので、次回Windows起動時には「Virtual X」を起動しなくても仮想ドライブが有効になる。

上記の仮想ドライブ作成機能を拡張したのが仮想CD-ROM作成機能だ。ハードディスク上にCD-ROMの内容をコピーし、コピーしたフォルダを仮想ドライブとして追加する。この際、仮想ドライブのルートディレクトリにAUTORUN.INFを追加し、アイコンをCD-ROMのものに変更する。これにより、ローカルディスク上にありながら、CD-ROMとして見えるドライブが構築できることになる。

テンポラリフォルダの変更機能では、AUTOEXEC.BATの書き換えで環境変数TEMPおよびTMPを変更する。例えばWindowsやアプリケーションが一時作業領域として使うフォルダを、上記で作成したRAMドライブに割り当てれば、インストールやアプリケーション稼働中の作業エリアが高速なRAMドライブになるため、パフォーマンスアップする。

実現される機能はどれもCONFIG.SYSの書き換えなどで行えるものだが、インタフェースにGUIを採用し、こうした設定に不慣れなユーザでも比較的簡単に操作できるようにした点が「Virtual X」の最大の特徴だ。メイン画面からまずは行いたい機能のボタンを押し、あとは指示に従って操作すればよい。もちろん作成するだけでなく、解除や変更も簡単に行える。

reviewer's EYE 各機能は単純なものだが、組み合わせて使うことでローパワーマシンでも処理効率をアップさせてくれるツールだ。CONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATなどいじったことがないという人にでも簡単に使えるし、RAMDRIVE.SYSやSUBSTコマンドのパラメータを調べる必要もない。手軽に使えるソフトとしてお勧めできる。ただ、RAMドライブの作成ではRAMDRIVE.SYSを使う都合上、ドライブレターの指定ができないのは残念。また、仮想CD-ROMドライブの作成は、アイコンはCD-ROMのものになるが、ボリューム名はローカルディスクのものになる。
(藤田 洋史)


スクリーンショット》 RAMドライブの容量指定はスライドバーで行う。ドライブレターは指定できない
スクリーンショット》 仮想ドライブの作成は、仮想ドライブ化したいフォルダと割り当てるドライブレターを選択する
スクリーンショット》 仮想CD-ROMドライブの作成。格納したいCD-ROMのドライブと、格納先のフォルダを選択
スクリーンショット》 ドライブLが仮想CD-ROM。アイコンはCD-ROMのものになるが、ボリューム名はローカルディスクのものが使われる
スクリーンショット》 システム設定ユーティリティ画面。AUTOEXEC.BATにSUBSTコマンドが追加されている。これは再起動時に使われるもので、仮想ドライブは即時利用可能になる


【作 者】 西口 友明 さん
【作者のホームページ】 https://www.vector.co.jp/authors/VA013543/
【補 足】 試用期間は14日間。試用期間中にRAMドライブおよび仮想ドライブを合計4回まで作成可能
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

最近CD−ROMを使用する機会が非常に多くなり、CD-ROMの入れ替え作業が大変面倒になってきたので、なんとかしてこの作業をなくならせることができないかということから開発がスタートしました。さらに、最近RAMの容量が一昔前に比べ格段に増加したことからRAMの新しい使用法の提案としてRAMドライブ作成機能を搭載しました。

■開発中に苦労した点

なるべくユーザの皆様がヘルプをご覧にならなくても一通りの機能は使えるように配慮するのに、少し手間がかかりました。また、最も苦労した点は表示する日本語をいかにわかりやすくするか、ということでしょうか。

■ユーザにお勧めする使い方

辞書ソフトや地図ソフトを仮想CD-ROM化するとよいでしょう。また、ソフト開発者の皆様は開発言語のCD-ROMを仮想CD-ROM化するとよいでしょう。開発言語のCD-ROMにはハードディスクにインストールされないいくつかの有用な情報が含まれていることが少なくないからです。実際、私もそうして利用しています。仮想CD-ROMの利点は、極めて高速・静寂ということでしょう。CD-ROMドライブの騒音が気になる方にもお勧めです。RAMドライブはヘルプにも言及がありますが、テンポラリドライブ(フォルダ)としての利用がよいでしょう。PCのパフォーマンスがアップします。

■今後のバージョンアップ予定

未定です。
(西口 友明)
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