また、画面上のボタンをクリックする事で、書類説明や詳細解説を参照する事も可能だ。例えば、「所得の内訳書」では、入力前に「書類説明」をクリックすれば、以下のような内容を確認できる。
- この書類はどのような物なのか
- 所得にはどのような種類があり、それぞれにどのような種目が含まれるのか
- 所得の基因となる資産の数量は、どのような場合に入力すれば良いのか
そして、「確定申告書A」「確定申告書B」第二表、第一表のイメージには番号が振られ、番号順に入力すれば良い事が分かる。
下記のような便利な機能も搭載し、作業の事前に確認する事が可能だ。
該当する項目にチェックを入れていけば、控除対象項目に入力漏れがないかどうかをチェックできる機能
現在の職業を選び、収入または支出について該当する項目をチェックする事で、対象の提出書を明示する機能
不明な点は、メールまたは電話でサポートを受けられる。ユーザのパソコンをインターネット経由で確認しながら行なうリモートサポートにも2021年3月31日まで対応するとの事だ。サポートは最長15ヵ月間、無料で受ける事ができる。繰り返しになるが、申告書受付期間(2021年2月15日〜3月16日)においては、土日祝日も対応してくれるので安心だ。
使い始める前に「はじめにお読みください」や「ユーザーズマニュアル」といった説明書類にはザッと目を通しておくのがお勧めだが、実際にはそれも不要だと思える程、親切で操作に戸惑う事のない確定申告書作成ソフトに仕上がっている。「申告書の作成」と聞くとちょっと身構えてしまうかもしれないが、画面上で詳しい説明を読む事もでき、作業手順も示された通りに行なえば良いので、基本情報の入力から印刷までをスムースに進められる筈だ。
メインメニューのデザインは年毎に少しずつ変わってはいるものの、基本的な部分では前バージョン「2020」から大きな変更点はない。これは、確定申告書作成ソフトとして「やるぞ!確定申告」の完成度がすでに非常に高いレベルに達しているという事だろう。もちろん、前バージョンでマイナンバーの入力に対応したり、最新版ではセルフメディケーション税制に対応したりと、新たな制度にはきちんと対応し、ユーザの利便性を追求する事は忘れていない。「より正確・簡単に確定申告書を作成したい」と考えるなら、「やるぞ!確定申告」の導入を検討してはいかがだろうか。