「らっとぅ〜ん」は、ネズミを操り、ネズミの視点で家の中を探索して隠されたアイテムを見つけ出すアクションゲーム。猫に捕まらないよう注意しながら、制限時間内に要求されたアイテムをすべて集めればよい。

制限時間は15分。操作はキーボードで行う。【A】/【S】/【D】/【W】キーで、ネズミを前後左右斜めに移動させ、スペースキーでジャンプ。二段ジャンプも可能だ。ネズミなので視界が狭いが、【Q】/【E】でカメラを回転させて周囲の状況を確認することもできる。ただし、ネズミはカメラの回転角にかかわらず正確に8方向にしか移動できないため、カメラの角度によっては壁などにぶつかりまくって、移動しにくくなることもある。

別の部屋への移動は、壁に空いた穴を利用する。穴のそばまで行くとイベントアイコンが表示されるので、そこで【L】を押すことで穴を通って隣の部屋に行くことができる。

ゲームの目的は、【U】で表示される「アイテムリスト」（お使いのリスト）に描かれたアイテムを、数も合わせて全種類きっちりと集め、スタート地点の側にあるポストに投函すること。ポストへの投函は、ゲーム中随時行うことができ、投函済みのアイテムはアイテムリストから削除される。

アイテム探しで注意しなくてはならない点が、

ただ単に家の中を走り回っているだけでは、決して発見することができない

1. まず、【;】＋【J】を押して、アイテムの存在する方向を調べる。近くにアイテムがあれば匂いの煙が漂い、方向とだいたいの位置の見当がつく
2. 次に、アイテムがありそうな場所で【J】を押して、アイテムを見つけ出す

ゲーム開始時点でのネズミのライフポイントは3個あり、猫に捕まるごとに1個ずつ減る。ライフポイントが0になったらゲームオーバーとなる。

風呂敷には、最大20個までアイテムを入れることができる。画面右上には風呂敷の中身が5個まで表示される。一番下の枠に表示されたアイテムは、【K】を押して使ったり、【;】＋【K】を押して捨てたりすることも可能。お使いで集めなくてはならないアイテムは最大で20個になるため、余ったアイテムは捨てるなり、使うなりすることが必要になる場合がある。

アイテムは、猫から逃げるのに利用することもできる。食べ物の多くは「使用型」のアイテムとなり、使用することでネズミのステータスを上昇させ、猫の追尾から逃れる助けとなる。食べたときに発生するオーラの色（赤、黄、緑）によって、上昇するステータスはそれぞれ異なる。キャットフードなどの食べ物や猫の好む玩具などは「設置型」のアイテムとなり、猫の注意をそちらに逸らせて脱出することができる。

ゲームそのものの難易度は高め。ゲーム開始時点では、家の中の状況がわからず、どこにアイテムがあるのかもわからない。部屋の配置やそれぞれのアイテムのありかを把握するにはかなりのやり込みが必要だ。特にアイテムのありかは、部屋の様子などから推測することができず、こまめにあちらこちらと嗅ぎ回らなくてはいけないので手間がかかる。アイテムの位置をすべて把握しない限り、制限時間内にクリアすることは難しい。

制限時間を超えてもプレイを続けることは可能だ。筆者は、毎回猫にやられてしまって一度もアイテムをすべて揃えることができていないため、制限時間を超えてクリア条件を達成した場合に何が起きるのかは、残念ながら不明。ただ、制限時間を超過したときにメッセージが出ていないようなのは、ちょっと不便に感じた。

そのほかにもいくつか気になる点があった。ひとつは、ポストの横の下駄箱（？）の中に落ちてしまうことがあり、抜け出せなくなること。もうひとつは、「らっとぅ〜ん」を起動すると、ゲームを終了するまでマウスが使用できなくなることだ。前者はともかく、後者は非常に不便なので、改善をお願いしたい。

開発中に苦労した点
はじめての3Dでのゲーム作りということで、2Dとはまた違う難しさがありました。この作品は、チームでの制作だったので、チーム内でコミュニケーションを取りながら開発をするのが、また違った面で大変でした。また、このゲームでは、雰囲気作りのためにトゥーンレンダリングという、アニメ調に見せるための技術を使っています。その技術を詰め込むことに苦労しました。

ユーザにお勧めする使い方
普段目にしている景色を、ネズミの視点で見ることによって感じる新しい感覚。また、広大なフィールドの中に隠されたアイテムや穴を探し、発見する楽しさをねずみになりきって味わってください。

また、隠された穴には見ただけでは発見できないものもあります。入れない部屋はない作りになっていますので、ぜひ全部屋制覇を目指しつつ楽しんでください。

今後のバージョンアップ予定
ノルマクリアとなるアイテムの変更や、画面表示の一新、またキャラクタの操作性の変更などのバージョンアップを予定しています。