中学生から大学生向けの英単語7,000語をクイズ形式で学習できるソフト。英語/日本語の発音を聞くこともできる。50,000語の英和/和英辞書が付属する。「英単語マスター7000語」はその名の通り、7,000語の英単語を学べる英単語暗記ソフト。動作モードは大きく分けて四つ。
メインとなる「単語試験」モードでは、五択のクイズ形式で単語を学べる。中学生向け1,000語、高校生向け3,000語、大学生向け3,000語の単語が用意されている。出題される単語は中学、高校、大学の各カテゴリーに分かれ、ユーザが任意に選択できる。「試験の問題数(20問/50問)」や「出題モード」を指定するオプションもある。出題モードは、問題を英語/日本語のどちらにするかを切り替えるためのもの。「英和」では英単語が問題として表示され、日本語で正しい意味が書かれた選択肢を解答する。「和英」はその逆で、問題が日本語、解答の選択肢が英語になる。
指定した問題数分の解答が終わると、正解率に応じた点数が表示され、続いて復習モードに移行する。復習モードでは、すべての選択肢の英語と日本語が並んで表示される。正しい選択肢以外の英語/日本語も表示されるため、誤答したものも含めてまとめて学習し直せる。「結果」の画面から「正解した単語」「不正解だった単語」の一覧を確認することも可能だ。
「英和/和英辞書」は、入力した言葉を検索して日本語・英語双方を表示する機能。入力文字が英語の場合は部分一致、日本語は前方一致で検索が行える。試験問題として出される7,000語のほか、検索範囲に50,000語の辞書を含めることも可能。ただし、50,000語辞書を使用する場合は検索に若干時間がかかる。
「英文直訳」は、複数の英単語を一気に流し込んで日本語での意味を羅列してくれる。簡易的な英文翻訳機として利用できる。単語はあくまで“直訳”で、熟語も一単語ずつ分けて訳す仕様のため、翻訳結果は参考程度にとどめるのがよいだろう。
ユニークなのが「学習」モード。単語と訳語をポンポンとリズムよく表示してゆくもので、スライドショウ感覚で言葉を頭に入れてゆける。表示に合わせて英語/日本語それぞれの発音を聞くことが可能。表示間隔(0.5〜3秒)、表示回数(1,000〜9,000回)、表示模様をカスタマイズできる。表示模様のパターンは「通常」のほか、「移動」「円形」「立体」がある。それぞれ特徴的な動きをするので、好みの表示方法を選べばよい。
各種機能が充実している点はとても評価できるのだが、どうしても一点気になることがある。それは、一部の単語で英語の読みをそのままカタカナ化したものが見受けられること。例を挙げると「blot=ブロット、ブロットする」が典型的といえよう(ちなみに日本語で言うなら「しみ」や「汚す」が近いかと思われる)。「tennis=テニス」のような一般的に使われているものは仕方がないとしても、ほとんど使われない言い回しのものは変更した方がよいのではと感じた。
(田中 剛健)