日本で起きた大きな出来事が出題され、その年号を解答する形式の日本史学習ソフト。外観や操作感が電卓に近く、誰でも簡単に使用できる。「歴卓」は、ゲーム感覚で日本史の年号を学べる学習ソフト。日本で起きた大きな出来事が出題され、その年号を解答する。学習だけでなく、年号から歴史を逆引きする機能もある。弥生から平成までの時代をカバーしている。「歴史探索」「トレーニング」の二つのモードが用意されている。
「歴史探索」は、“西暦”で年の値を入力することで、その年に起こった出来事や時代が表示される逆引き機能。入力した年に該当する出来事がない場合は、近い年のものが表示される。「↑」「↓」ボタンを使えば、直近の出来事を見ることも可能。
登録済みの項目は約250で、中学〜高校生が学ぶものがほとんど。最も古い出来事は西暦57年(弥生時代)の「倭の奴の国王が中国から金印をもらう」、新しいものは1989年の「昭和から平成になる」となっている。
登録された出来事が年代順に並べられた「年表一覧表示」機能も備えている。出来事は時代ごとに区切られており、非常に見やすい。一覧をまるごと印刷する機能もあり、パソコン上でなく、手元の紙で暗記したい場合に役立つ。
「トレーニング」は、ソフトのメインといえるモード。日本史の出来事をクイズ形式で学習できる。「トレーニング」ボタンを押すと、問題のレベルを入力する画面になる。レベルは1から10まであり、数字ボタンが各レベルに対応する(レベル10は「0」のボタンを押す)。
問題の“レベル”は、難易度というよりも、出題される問題の“時代”を区切るものと考えればよい。例えば、レベル1は弥生から平安あたりまで。レベル2が鎌倉から室町あたりとなっている。数字が大きくなるにつれて、現代の出来事が多く出題される。ただし、レベル9と10は、すべての年代が出題範囲となるので、難易度が一気にアップする。
問題は全部で10問出される(レベル9と10は20問)。出来事が画面上部に表示されるので、それが起きた年号を次々と入力してゆく。解答した内容が不正解の場合は、小さく正しい年号が表示される。すべての問題が終わると結果判定が行われ、正解数と正解率が表示される。
二つのモードのほか、現在の時刻を表示する機能もある(表示パターンは4種類の中から選択できる)。ウィンドウ表示を常に手前にする、背景/ボタンの色を変更することも可能。Windows XPの場合、ウィンドウの透過にも対応する。
余談だが、筆者は歴史(というか暗記モノ全般)が苦手だ。年号と出来事をただ紐付けるだけの暗記に辟易し、何もかもを放棄して試験に挑んだ覚えがある。そんな筆者だけに、小手調べと思って挑んだレベル1の1問目で不正解。さらに不正解、不正解、不正解……(ちなみに、レベル1の内容は中学生が習うレベルだ)。10問解いて、なんと正解率20%! 「あのとき勉強しておけばよかった」と悔やんでも、もう遅い。
理由は不明だが、筆者の環境ではトレーニングのレベル8が動作しなかったことを付記しておく。
(田中 剛健)