解答を一瞬だけ表示させることで効果的に暗記を行える、英単語学習ソフト。「Flash Words」は、複数の英単語を暗記するための学習用ソフト。問題が出題されると同時に、解答が一瞬だけ表示される。これにより解答が脳裏に焼き付き、“視覚的に”単語を覚えられるという仕組み。
多くの暗記ソフトは、単語帳(リングに留めた紙束の表に日本語、裏に英単語を書いて表裏ひっくり返しながら確認するモノ)のような作りをしているため、日本語と英語が別々の状態で目に入ってくることが多い。だが、「Flash Words」のように日本語と英語を並べて1枚の“画像”として覚える方が、はるかに効率がよい。
出題モードは「Input」「Test.E」「Test.J」の3種類が用意されている。「Input」は、日本語の単語とそれを訳した英単語が同時に表示される。そのあと一瞬で英単語だけが消えるので、消えてしまった英単語をあらためて入力すればよい。【Tab】キーを押している間は、消えた英単語を再び表示することができる。【Ctrl】+【→】キーで問題をスキップすることも可能。このモードで、まずは英単語をどんどん覚える。
「Test.E」と「Test.J」は実践的なモード。「Test.E」は、表示された日本語をもとに英単語を解答として入力するもの。「Test.J」では逆に、英語をもとに日本語を解答してゆく。「Input」とは異なり、「Test.E」「Test.J」では問題だけが表示されるので、基本的に解答は見られない(どうしてもわからない場合は【Tab】キーで解答を見ることも可能)。
「Option」では、バックグラウンドで再生するBGMを変更したり、解答表示時間を変更したりすることができる。また、出題方法をリスト順/ランダムで切り替えられるほか、一度出題した問題を再出題するかどうかも設定することが可能だ。
問題は、ユーザ自身が自由に編集できる。「Edit」モードを使えば、直接単語を入力していくことが可能。また、CSV/TNG形式のファイルを読み込んで使用することもできる(TNGは「Flash Words」独自のファイル形式)。作者のホームページではTNGファイルが公開されているので、それを利用するのもよいだろう。
自由に問題を編集できるため、英単語はもちろん、それ以外の暗記にも使うことができそうだ。例えば、歴史の年号を覚えたり、数学・物理の公式を暗記したりといった用途にも使える。英単語のみならず、何か暗記したいものがあるという方は、ものは試しで一度使ってみてほしい。一般的な学習方法と比べて圧倒的に早く暗記できるハズ。一度使えば手放せなくなること請け合いだ。
(田中 剛健)