街から街に移動しながら、気になる依頼だけをこなしてゆく長編ファンタジーRPG。世界各地を旅することで、15人以上の仲間を作れる。「Astrosos (the risky freeter's)」は妖精やエルフ、魔族といった人種が、人間と共存する不思議な世界が舞台のファンタジーRPG。プレイヤーはこの世界を自由に歩き回り、さまざまな住民から「依頼」を受けてお金を稼ぐ。しかし、ゲーム開始時は、主人公には名声も実績もなく、なかなか依頼を受けることができない。街の住民の噂話などで情報を収集し、困っている人がいれば悩みを聞きに行く必要がある。
最初は「落とし物探し」や「ぺんぺん草の採集」など、普通の人にもできる程度の依頼しか来ないが、特定の依頼をこなしたり、モンスターを50回倒したりするごとに「プレイポイント」が加算され、プレイポイントが5ポイント集まると、ゲーム内で1ヵ月が経過する。プレイポイントが高いほど、難易度の高い依頼が舞い込む可能性が高くなる。
主人公として登場するキャラクタは15人以上。例えば、「プレフォーク」という田舎に住む普通の青年ジミーは、冒険を続けているうちに、多数の仲間をパーティに引き入れられるようになる。ただし、会った仲間が必ずパーティに加わるわけではない。一定以上のプレイポイントや、特定のイベントをこなす必要がある。
パーティの仲間として旅に参加できるのは最大4人まで。仲間がパーティに加わると、持ち物に「××カード(××は仲間の名前)」というアイテムが加わる。カードを選択することでパーティから外したり、加えたりできる仕組みだ。
おもしろいのが、キャラクタ同士に設定されている「好感度」。パーティ内に男女がいて、彼らの好感度が一定以上の場合、特定の場所に行くと告白イベントがはじまって「カップル」が成立する。一度カップルになると、それ以降は二人一組での行動になる。また、実は仲間になるキャラクタの中には、無断でお金を使ったり、口の悪さで喧嘩になったりと、さまざまな悪癖を持つ者もいる。ところが、カップルになると彼(彼女)に遠慮してか、悪行がなくなることも多い。
戦闘は、1ターンに敵・味方それぞれのキャラクタが1回ずつ行動するターン制。敵を倒すと経験値やアイテム、お金が手に入り、経験値が一定以上集まるとレベルアップできる。ただし、ゲーム序盤では敵はかなり強く、しかも回復アイテムや宿屋での休憩が高価なため、意外に苦戦する。敵との戦闘は、敵グラフィックに接触すると開始されるシンボルエンカウント形式。できるだけ敵と戦闘にならないように移動するのがポイントだ。ゲーム中盤以降でレベルアップの助けとなるのが、街などに用意されている「訓練所」。敵と戦うと、与えたダメージに応じた経験値を手に入れられる。
戦闘中はMPを消費することで、さまざまな必殺技を使うことが可能。ただし、必殺技や魔法はレベルアップしただけでは覚えることができない。技を覚えるには一定のレベルがあり、さらに魔法ならば魔法使い、剣技ならば剣士などに「教えてもらう」必要がある。技を教える人間は世界中に散らばっており、しかも主人公ごとに教えてもらえる人物が異なる。このため、すべての技を覚えるのはなかなか大変だ。一定以上のレベルがある状態で、技を教えられる人物を見つけ出しても、知らない人の場合は技を教えてもらうことができない。
主人公たちが「技を覚える」レベルであるかどうかは、主人公たちの家に行くことで確認できる。家に「金の小鳥」がいれば、新しい技を覚えられる。小鳥の近くにいる人物などに話を聞くことで、どこで新しい技を覚えられるかのヒントももらえる。