「すくりっぷらす」は、3種類の操作によって、手持ちのパネルを見本と同じ配置に揃えるスライドパズルゲーム。ステージは5×5のマス目に区切られた盤面。プレイヤーは盤面上に配置されたパネルを、縦1列または横1列ずつ操作して並べ替えてゆく。

操作は「スライド」「まとめてスライド」「色変え」の3種類。なかでも基本となるのが「スライド」。「カーソル」が存在する列のパネルを上下左右のいずれかに1マス単位でまとめてスライドさせられる。スライドによって画面の外にはみ出したパネルは、その列の反対側から再び出現する。

スライドをカーソルの位置と関係なく5列まとめて行えるのが「まとめてスライド」。パネルに対する効果はスライドと変わらないが、すべてのパネルを一気に操作することで「手数」を減らせる。

「色変え」では、操作するたびに「カーソル」が存在する列のパネルの色を一斉に変化させられる。

3種類の操作法を駆使し、提示された「見本」と同じ配置・色にパネルを並べ替えられればステージクリア。次のステージに進める。ただし、「スライド」「まとめてスライド」「色変え」のいずれかの操作を行うたびに1手ずつがカウントされ、ステージごとに提示された「最短手数」と比較して評価される。通常の評価は「VeryGood!!」「Good!」「Bad...」の3段階。最短手数を下回ることができた場合には「Astonishment!?」と賞賛を受けられる。

ステージクリアの評価対象や色変えの操作対象となるのは「赤」「青」「緑」「黄」の4色のパネル。盤上の灰色部分はパネルの存在しない空白部分とみなされる。見本上で黒く表示されている部分は、パネルの配置のみがチェックされるため、パネルは何色でもかまわない。

用意されたステージは全20面（筆者は条件をクリアしていないため定かではないが、20面中18面で「VeryGood!!」の評価を得ると、さらに5面のエクストラステージにチャレンジできるようだ）。セーブ機能が用意されているのに加え、一度クリアしたステージを「ステージ選択」メニューから再チャレンジできるため、少しずつ「VeryGood!!」を増やしてゆけばよい。

「ノベルズチップ」と呼ばれる一種の「おまけ」も用意されている。ステージをいくつかクリアするごとに入手できる（小説のようなものの断片で、内容はゲームの出題をしている4人のキャラクタに関するエピソードのようだ）。手に入れたとき、その場ですぐ見るか、あとから見るかを選択できるなほか、メニューの「ストーリー回想」で、好きなときに好きな部分を読み返すこともできる。

ただし、「VeryGood!!」の評価を得ようと、各ステージに提示されている最短手数を気にしはじめると、途端に難易度がアップし、並大抵の苦労では解けなくなる。そのため、超難解なパズルゲームを求めている人から、気軽にパズルを楽しみたい初心者まで幅広く遊べるようになっている。

「すくりっぷらす」で手強いのは「色変え」の存在だ。ただ単にパネルをスライドさせて位置を合わせるだけでも十分すぎるくらい手強いのに、そこへさらに「色変え」という操作が混ざることで、すっかり手には負えなくなってしまう。時には何手か先の色の変化を想定してパネルの色を変えなくてはならないため、ちょっとやそっと頭を捻っても到底最短手数に収める手順が思いつかない。18個の「VeryGood!!」を獲得するのは至難の業だろう。

開発中に苦労した点
自分用に作っていた、パズルの答えの書かれたカンニングペーパーをなくしたことでしょうか。自分が作った問題で、なぜ自分は悩んでいるんだ。そんなことを考えつつも必死でクリアした記憶があります。

プレイヤーにお勧めする遊び方
とりあえず最初は、何手を使ってもいいのでクリアーを目指してほしいと思います。そして、どうしても解けない問題があれば、最初に戻って手数の多いステージを修正する……。そんな感じでプレイしていくと、少しは気が楽になるかなと思います。ちなみにこのゲームは20面で終わりではありません。手数をひたすらに減らす努力をしていれば、いつかは何かが出てくるかもしれませんよ？

今後のバージョンアップ予定
特に考えてはいませんが、自分で問題を作ることができるようになればよいなとも思います。まぁ、それがいつの話になるかはわからないのですが……。