エクスプローラライクなインタフェースを持つウイルス対策ソフト。ローカルファイルのウイルス検索・駆除はもちろん、受信メールをリアルタイムにチェックする機能もあり、パソコンを常に安全な状態にしておくことができる。「バイロボットエキスパート」は、使い慣れたエクスプローラと同じような感覚で操作できるウイルス検索・駆除ソフト。メイン画面は、左側1ペインに、右側を上下2分割した3ペインが基本構成。左側のツリー部には、実行しようとする機能に応じてナビゲーションが適宜表示されるなど、Windows XPとの操作性の統一が図られている。インストールと同時にエクスプローラ自体にも「バイロボットエキスパート」の機能が組み込まれるので、エクスプローラの一機能のように使うこともできる。
ローカルファイルに対するウイルスチェックは、メイン画面の「マイコンピュータ」から検索対象フォルダ/ファイルを指定して行う。検索対象ファイルは「すべてのファイル」「実行ファイル」「MS-Office文書ファイル」「ユーザー定義」から選択・設定する。あらかじめ設定しておくことで、特定のフォルダやファイルを検索対象から除外することもできる。OutlookおよびOutlook Expressのメールボックスに対して検索を行うことも可能。ウイルスが検出されたときの処理は「報告書を表示」「確認後、駆除する」「自動的に駆除する」から選択する。
パソコンをリアルタイムの監視下に置くことができるモニターリング機能を備えており、Outlook、Outlook ExpressなどのMAPI対応メールソフトを使用している場合、受信するメールの添付ファイルをチェックできる。また、Internet ExplorerとOffice文書をユーザが開く前にチェックするマクロボット機能を搭載。マクロウイルスなどの感染を防ぐこともできる。
ローカルファイルに対するウイルスチェックと定義ファイルのアップデートを自動化する機能もある。「毎日○時×分」「毎週□曜日○時×分」「毎月△日○時×分」といったように実行する日付と時間を指定できる。自動化パターンは複数作成することができるので、「週に1回、Program Filesフォルダ内を」「月に1回すべてのドライブを」といったチェックも可能だ。
そのほか、ウイルスによってシステムが破壊され、Windowsが起動しなくなってしまった場合に使う復旧ディスクの作成機能や駆除ファイルのバックアップ機能、ウイルス検索結果の保存、インターネット上のウイルスカレンダーへの接続機能などを備えている。