「IFRename」は、操作のしやすいわかりやすい画面デザインが特徴のファイル名一括変更ソフト。選択したフォルダ内の全ファイルを対象にリネームを行うことができるほか、ドロップダウンリストからフィルタを選択して、特定の拡張子を持つファイルだけを簡単にリネームすることができる。用意されているフィルタは、BMP/GIF/ICO/JPG（JPEG）/PNG/TXT/HTM（HTML）の7種類。このほかに、4個までの拡張子をユーザ設定として追加登録できる。

メイン画面は、「ファイル操作」「パターン選択」「拡張子」など、設定項目ごとにグループ化されており、はじめてでもわかりやすい。

「ファイル操作」では、リネームと同時にファイル操作を行うかどうかを設定できる。設定できるのは「リネームのみ」「リネーム＋移動」「リネーム＋コピー」「拡張子のみ変更」の4種類。リネームの基本的なルールを設定する「パターン選択」では、「連番のみ付加」「連番＋名前」「名前＋連番」「名前＋連番＋名前」の4種類から選べる。「名前」は、ユーザが指定した任意の文字列が使用される。「連番のみ付加」を選んだ場合は、番号だけのファイル名となる（元のファイル名＋連番ではない）。連番では、開始番号と桁数を指定できる。

「拡張子」では、「変更しない」「小文字で統一」「大文字で統一」の3種類のほかに、ユーザが任意の拡張子を指定して、変更することもできる。

変更後のファイル名を表示するプレビュー欄は、変換対象のファイルのうち最初のひとつだけを表示する（rename01.〜のように表示される）ようになっているが、実用上の問題はない。

その分機能的には限られているので、元のファイル名を残したまま連番を付け加えたいとかフィルタ機能でファイル名の一部の文字を指定したいといったケースには向いていないが、それでも一般的な用途なら、まずまずカバーできるだろう。

フィルタ機能に用意されている拡張子を見てもわかる通り、デジカメ画像の整理やホームページ作成などで時々、一括リネームが必要になるといった、それほどヘビーな使い方をしないユーザにお勧めしたい。

念のためいっておくと、「リネーム＋移動」と「リネーム＋コピー」の二つはどちらもリネームした結果に対する処理となる。特にコピーの場合、コピー元のファイルもリネームされているという点は覚えておこう。

開発中に苦労した点
設定画面がひと目で見渡せ、操作の流れがつかみやすいインタフェースを目指したのですが、果たして実現できているかどうか……。気になるところです。

今後のバージョンアップ予定
インターフェイスは、項目の選択をラジオボタンからコンボボックスに変更すればもう少し、外観をシンプルにできるような気がします。ただやり過ぎると、インタフェースのバランスが崩れそうで、いまだに迷っている部分です。

機能面では、個別のファイルに対するリネーム処理も可能にしたいと考えています。