立体感のある絵を描くことのできるユニークなペイントソフト。高さを指定して、さまざまなパターンで立体的な描画を行えるほか、既存の画像を立体的に加工することもできる。「GLab もこもこペイント」は、描画の際に絵の具が“もこもこ”と盛り上がっているような効果をつけられるペイントソフト。油絵の具を重ねて塗ったときのような感じを簡単に表現することができる。マウスを使って、自由な曲線をフリーハンドで描画できるほか、直線や四角形、円などの図形やベジェ曲線などでの描画も行える。筆先は一般的な丸い形状のものだけでなく、星型やニコちゃんマーク風のものなども用意されている。「こすってぼかす」や、選択範囲をぼかすといった簡易レタッチ機能も備えている。
立体感は、画像の各ピクセルに「高さ」情報を持たせることで実現されている。描画が行われる際、各ピクセルは彩色されると同時に異なる高さ情報が与えられ、これによって立体感が表現されるようになっている。高さを選択して描画を行うことなども可能で、周りの画像と比較して、高いところだけ/低いところだけを塗るといったことも簡単にできる。
また、描画を行ったあとで光源の向きや色の設定を変えて、陰影の付き具合を変えることもできる。重ね塗りを行うこともでき、何度も塗り重ねたところは高さを増していく。逆に高さを減らす「掘り下げる」機能もある。
既存の画像に対して加工を施すことも可能。「画像の輝度を高さに変換する」機能を使って、平面画像を簡単に立体画像に変換することができる。あらかじめ「ガラス」「プラスチック」「金属」などの陰影設定ファイルが用意されており、これらを適用することで、さまざまなおもしろい効果を適用できる。
既存の画像の読み込みはBMP/TIFFに対応。保存はTIFFで行うが、通常の保存では他のビューアで見た場合、陰影がなく、立体的に見えない。そのため、陰影をつけた状態での書き出しも行えるようになっている。
「Photoshop」および「Pixia」のプラグインフィルタを利用することもできる。