ネットワークを利用して、社員の動向を相互に把握できる行き先・勤務状況管理ソフト。各人の内線番号、在席状況やスケジュールのほか、共有物の貸し出し状況なども管理できる。「行き先掲示板」は、ネットワーク接続されたパソコンで、社員・職員の在席状況や勤務状況などをリアルタイムかつビジュアルに確認できるソフト。管理者用のサーバ、一般利用者用のクライアントから構成されており、1サーバで300クライアントを管理できる。さらに、サーバ切替機能を使用することで、最大10サーバ、3,000クライアントまでが相互の状況を確認できるよう拡張することも可能だ。サーバとなるマシンは、ファイル共有が設定されている必要があるが、それ以外は特に難しい設定もなく、比較的簡単に導入することができる。
在席の状況は、座席の配置を俯瞰した座席表で参照できる。各人の状況に応じて、在籍は黄色、帰宅はグレー、休暇は赤などと色分け表示されるので、状況をひと目で把握できるのが特徴だ。座席の上にマウスポインタを置くと内線番号や社内でのグループ名、使用コンピュータ名などをポップアップし、さらに座席を右クリックして表示されるメニューからは、その人の公開されたスケジュールを確認することもできる。座席表は席数、机の向き、位置などをサーバで設定する。
状況の変更も座席を右クリックすることで、簡単に行える。休暇や出張、会議など、メニューから選んですばやく設定できる。出社後、「行き先掲示板」が起動するときに自動的に在席にする機能や、出張や休暇の際に、翌日以降の状況をあらかじめ設定しておける機能なども用意されている。また、全員あるいは不在のユーザに対してメモを残す機能や、指定した座席にメッセージを送信する機能(「IP Messenger」もしくは「よっしーポップアップ」がインストールされている必要がある)、「行き先掲示板」の隣にHTMLで書かれた連絡事項を表示する機能などもあり、社員相互の連絡を密に行えるよう考慮されている。
そのほかにも、社内で共有する資源(車、自転車、プロジェクタなど)の貸し出し状況を管理する「借用品管理表」、社員の出社・退社時間、タイムシートを管理する「勤務表」など、多数の機能が搭載されている。