非常にユニークなインタフェースを持つ異色のタブ切り替え型テキストエディタ。ブラウザを内蔵しており、通常のテキスト編集のほか、HTMLの編集用途にも適している。「!MetaEditorPro」は、シンプルでユニークな画面構成と、明快な操作体系が特徴のテキストエディタ。極力メニューを廃止し、直感的かつスピーディな操作が行えるよう、さまざまな工夫がなされている。一般的なエディタのメニューバーにあたる部分には「エディタ」「ファイル」「検索・置換」「ブラウザ」および「設定」の5個のボタンだけが並ぶ。「エディタ」以外の4個のボタンはトグル動作し、押し込んだ状態で有効となって、専用のペインが現れるようになっている。
起動時は「エディタ」ボタンのみが押された状態となっている。ファイルを編集対象にする場合は、一般的なエディタであれば、「ファイル」−「開く」で表示されるダイアログでファイルを選択するが、「!MetaEditorPro」では「ファイル」ボタンを押すと、エディタ画面が分割され、画面上部に表示されるファイル選択ペインからすぐにファイルを選択することができる。もちろんドラッグ&ドロップでファイルを開くこともできる。タブ切り替えで編集対象をすばやく切り替えられるのに加え、ファイルを閉じる際もタブを右クリックするだけでよい。タブの切り替えはマウスクリックのほか、【Ctrl】+【Tab】キーでも行える。
ファイルタイプによる色分け表示機能があり、HTMLおよびPerl/PHPの2タイプに対応する。例えばHTMLであれば、「タグ」「タグ内容」「値」など、5種類の色分けができるようになっている。IEコンポーネントを利用したブラウザ機能を備えており、HTMLの編集結果をすばやくプレビューすることが可能。カレントの編集対象がHTMLファイルの際に「ブラウザ」ボタンをクリックすると、画面上部にブラウザペインが現れ、ページを表示するようになっている。また、プレビューの状態でリンク先をクリックすると、リンク先のファイルが編集対象に追加されるというおもしろい機能もある。例えば、index.htmlのプレビュー時に、このページにあるnews.htmlへのリンクをクリックすると、編集対象にnews.htmlが追加されるといった具合だ。
入力作業を軽減するために、あらかじめ登録した定型句やタグなどをすばやく入力できる「自動入力」機能が装備されている。これは、入力中に【Shift】キーを押下することで、続きを補完してくれるオートコンプリート機能だ(半角文字入力時のみ有効)。自動入力する文字列は、編集中にコンテキストメニューから簡単に登録できる。
「検索・置換」と「設定」の場合も、「ファイル」などと同様に画面が分割され、専用のペインが表示される。「設定」のペインでは、色分けの設定やタブ文字数などの設定ができる。自動入力用の文字列の編集は「設定」ペインで行える。
文字コードはSJIS/JIS/EUCの3種類に対応。そのほか、編集画面上でマウスの右ボタンを押しっぱなしにすることにより、スクロールバーを操作しなくても画面のスクロールを行える「インスタントスクロール」機能などを備える。