最大10個の転送元および転送先を設定できる高機能メール転送ソフト。転送するメールの条件や、転送にあたってのメールの処理法を細かく指定してメールを転送できる。「MailForwardController」は、非常にきめ細かな処理を行うことのできるメール転送ソフト。多彩なフィルタリング機能と整形機能によって、「どんなメールを」「どんな形で」転送するかをきわめて詳細に指定できるのが特徴。一定間隔で自動的に転送を実行するほか、スケジュール機能により、特定の時間帯にのみ転送を行うことも可能。携帯端末への転送に便利な分割機能も備えている。
マルチアカウントに対応しており、最大10個までのアカウント(転送元)を設定することが可能。転送先も、設定した全転送元に対して合計10個までを設定できる。各転送先には、CC/BCCともにそれぞれ最大10個のアドレスを追加することが可能だ。
転送条件は「TO」「FROM」「SUBJECT」などから、「X-MAILER」「ファイルサイズ」「添付ファイルのファイル名」などまで、14のキーで設定することができる。AND/OR条件を使った複雑な条件設定も行える。
条件に合致したメールは「件名の編集」「文字列の変換」「指定行・指定文字列の削除」「FROM/CC/SUBJECTなどの転送元情報の本文への挿入」「HTMLメールのTEXTメールへの変換」といった、さまざまな処理・整形を施した上で転送先に送信できる。もちろん、転送元のFROMや時刻といったヘッダ情報を保持したまま転送することも可能だ。転送せずに、メールサーバから削除してしまうこともできる。
転送スケジュールは、転送先ごとに個別に設定することが可能。スケジュールは曜日と時間帯で指定するが、祝日や変則勤務体系にも対応しており、勤務時間内は会社のアドレスへ転送、平日夜は転送なし、そして休日には携帯のアドレスへ転送するといった使い方もできる。
さらに、受信可能文字数の限られている携帯への転送に便利なメール分割機能も搭載する。指定したバイト数で分割した上で、分割数やファイルサイズを本文に挿入することができるようになっている。この際にも威力を発揮するのが強力な整形機能で、引用行や不要な行・文字列を削除して、携帯画面でも読みやすい形で転送できるようになっている。
そのほか、プラグインを導入することで機能拡張を行うこともできる。プラグインには、スクリーンセーバ起動時のみ転送を実行するモジュールや、出先のメーラから「MailForwardController」の設定を変更するモジュールなど、さまざまなものが公開されている。