軽快に動作するテキストエディタ。シンプルな画面構成ながら、キーワードの色分け表示機能や、行間・文字間の設定機能など、充実した機能を搭載している。「oedit」は、1ウィンドウ1ファイルというシングルウィンドウ構成のテキストエディタ(複数起動することで、複数文書の同時編集は可能)。編集画面はごくシンプルな構成だが、編集画面で行間隔と文字間隔を自由に設定できる点はユニークだ。もちろん編集画面でのフォントや文字色はカスタマイズできる。
編集モードとして、テキストのほか、HTML、C++、Java、Perl、SQLの6種類が用意されており、それぞれコメントや予約語、タグなどを色分け表示する。キーワードはあらかじめ多数の語が設定ファイルに登録されているが、設定ファイルを編集することで、ユーザが独自の語を追加することも可能だ。キーワードを途中まで入力して【Esc】キーを押すと、入力済みの部分とマッチするキーワードを次々に表示するキーワード補完機能が便利だ。
HTML編集時は、HTMLのカラーコード入力を行う機能を利用できる。また、Internet ExplorerやNetscapeを呼び出して、現在編集中のHTMLをプレビューすることも可能。テキストに含まれたURLを色分け表示し、ダブルクリックすることでブラウザで開くクリッカブルURL機能も備える。
表示機能では、行番号、列番号、ルーラなどの表示が可能。折り返し表示は、ウィンドウ幅に合わせる/指定桁数で折り返す/折り返しなしから選択できる。領域選択機能では、矩形領域選択もできる。
検索機能では、指定フォルダ内のファイルから文字列を検索するgrep機能を搭載する。検出された文字列は、タグジャンプ機能によって自動的にファイルを開き、その場所にジャンプすることが可能だ。
そのほかにも、回数無制限のUndo/Redo、インデント/逆インデント、Tab/スペースの相互変換、キーボードマクロを搭載するなど、シンプルながら充実した機能を搭載するテキストエディタだ。