「徒然Diary」は、実際の日記帳のようなバインダーの壁紙の上に、日付欄と日記欄、記念写真掲載欄を配した画面デザインが印象的な日記帳ソフト。メニューバーを持たず、すべての操作を、ツールバーの大きくわかりやすいボタンアイコンから行うようになっており、はじめてでも直感的に操作できる。メイン画面右側には前後の日付の日記が表示され、それらを参照しながら日記を書けるのも特徴。日付ごとにデジカメ写真などの画像を貼り付けることができるほか、日記全体で5曲までのBGMを指定して鳴らしたり、壁紙を変更したりといったカスタマイズも行える。

日記本文は1文字ごとにフォントやサイズ、色などの設定が可能で、装飾文字を使った見やすく楽しい日記を書ける。よく使うフォントと色をあらかじめ「簡単フォント設定」に登録しておけば、フォント変更も簡単にできるようになる。定型文、顔文字、現在の日付、時刻はボタンひとつで挿入することが可能で、定型文は10個まで、また、顔文字はあらかじめ35個が登録されているが、ユーザの追加・修正で最大50個までを登録できる。日記のカット＆ペーストを自在に行えるのはもちろん、文字列検索機能もあるので、過去の日記から必要な情報を取り出すのも簡単だ。

1日の日記には最大8枚までの画像を貼り付けることができる。対応する画像形式はBMP/JPEG/GIFなど。貼り付けた画像のサムネイルをダブルクリックすると、別ウィンドウが開き、拡大表示する。

月間または週間で日記のトピックス（タイトル一覧）を参照することもできる。トピックスをクリックすることで、当日の日記画面に切り替わる仕組みだ。

日記帳のデータは、指定範囲の日記を、実際の日記帳風で印刷できるほか、テキストファイルとして出力することも可能。画像が貼り付けられている場合は、印刷時の画像の大きさを3段階から選択することが可能だ。

ただ、ひとつ要望を言わせてもらうと、ウィンドウサイズにもう少し配慮がほしい。起動時のサイズは800×600のディスプレイには収まらないし、起動時のウィンドウサイズや位置を記憶してくれないので、起動のたびに調整しなければならないのは面倒だ。壁紙を使わない設定や小さめのツールボタンを使うモードもほしいし、できれば本文部分や日記一覧などのクライアント領域のサイズも変えられるとありがたい。

それから、テキストへのエクスポートではリッチテキストでの出力も可能とのことだったが、筆者の環境ではうまくいかなかった（編集部注：この現象はVer.1.3でのバグであることが確認されている。作者によれば、2月中旬に公開予定のVer.1.4では改善されるとのこと）。しかし、日記データ（バックアップデータも）は1日ごとのリッチテキストデータでできているので、同様にうまくいかなかった人は、こちらをエディタで編集するなどして利用すればよいだろう。

ユーザにお勧めの使い方
タイトル通り「日記帳」としてお使いください。実用上、日記帳として必要最小限の機能は揃っていると思います。また、記念写真の掲載、BGM機能、デザインのカスタマイズなど、飽きずに長期間にわたってご利用いただける機能を持ったソフトであると自負しています。

今後のバージョンアップ予定
作者としては、

1. 電子メールと連携してその日のメールを参照できる機能
2. サブページ機能（例：俳句を嗜む方の場合、1日ごとの発句を記録する専用ページ）
3. 日付に関係なくちょっとした記録を残すための汎用ノート機能
4. 動画を記録できる機能

「徒然Diary」について
責任をもった商品としてインターネットに公開したいという思いから、フリーソフトではなく、シェアウェアとしました。開発にあたり多くのサイトからたくさんの参考情報をいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。まだバグが残っています。大変申し訳ありません。発見されたバグについて連絡をいただければ、できる限り迅速に対応いたします。今後ともよろしくお願い申し上げます。