表計算ソフトのようなインタフェースで、MP3ファイルに含まれるタグ情報を表示・編集できるMP3タグ編集ソフト。ツリー形式による分類表示など、豊富な機能を備えている。「SuperTagEditor」は、MP3ファイルに埋め込まれたタグデータの表示・作成・編集を行うためのMP3 IDタグ編集専用ソフトだ。ファイル形式は、標準MP3形式のほか、入力できる情報量が拡張されたRIFF MP3形式(RMP)にも対応する。ID3タグの形式もv1.0/v1.1の双方に対応する。
最大の特徴は、Excelのような表計算ソフト風のユーザインタフェース。MP3ファイルひとつにつき1行が対応する形で、横方向にはそれぞれのタグが並ぶ。入力や編集も表計算ソフトと同様で、編集したいタグの「セル」を選択し、そこで直接、データの入力・編集を行う。もちろん、複数のファイルに対して同じ内容のタグデータを入力する場合には、縦方向に複数のセルを選択して「下方向にコピー」をする、という表計算ソフトではおなじみの操作も利用できる。セル間でのカット&ペースト操作なども、基本的には表計算ソフトと同じキー操作になっており、慣れている人なら操作に迷うことはない。
画面に表示される内容には、タグデータのように変更可能なものと、ファイルサイズや形式などのように変更できないものとがあるが、セルを選択した際の反転色によって、編集可能かどうかはすぐにわかる。
編集対象となるファイルはドラッグ&ドロップで指定できる。基本的には複数ファイルを一度に編集することが前提になっており、フォルダをドロップすれば、そのフォルダに含まれるすべてのMP3ファイルを一気に編集対象とすることができる。このようにしてフォルダごと開かれたファイル群は、画面上でツリー形式となり、階層管理ができるようになっている。
さらに、こうしたファイルのあるフォルダでのツリー管理のほか、任意のタグをキーとした階層管理を行うことが可能で、複数のフォルダにファイルが分散している場合でも、タグをキーにした一括管理を行える。キーとするタグは5種類まで任意に指定できるため、5階層までのツリーを構成することが可能だ。タグ情報で分類・構成されたツリーは、そのツリー構造を、同期機能を使って、実際の物理的なフォルダ構成に反映させることもできる。
データ変換機能も豊富だ。MP3とRIFF MPでは、ファイル形式を相互に変換可能。あらかじめ任意の書式を指定してファイル名からタグ情報へと変換できるほか、タグ情報に対しても、半角/全角変換や大文字/小文字変換、カタカナ/ひらがな変換など、さまざまな変換が行える。
そのほか、「Winamp」「SCMPX」といったMP3プレイヤーを制御して曲を再生させる機能や、プレイリストファイル(.M3U)の入出力機能などの備えている。