CD-ROMに収録するための画集を作成・閲覧するソフト。画像ファイルをリストに登録するだけで、簡単に画集を作ることができる。「雅集 for CD-ROM」は、「絵は描けるけど、プログラミングはちょっと……」というCG作家向けに作られた画集作成・閲覧ソフト。その名の通り、画集はCD-ROMに収録することを前提にした作りになっている。全画面表示のビューアは美しく、まさに“画集”と呼ぶにふさわしい、見栄えのするものになっている。
使用できる画像ファイルはBMPとJPEGの2形式。画集の作成には、通常表示用の画像のほかに、プレビュー用の縮小画像(320×240ピクセル以内)が必要になる。作成手順は、収録する画像ファイルを、規定のデータファイル「filelist.txt」に登録するだけ。登録の書式も、
- <Graphic Data>
- 画像のタイトル,画像ファイル名,プレビュー用縮小画像のファイル名
と並べるだけの簡単なものだ。また、<MIDI Data>項目にMIDIファイルを指定することで、BGMを鳴らすこともできる。パスの記述は絶対パス、相対パスのいずれでもよいことになっている。画像の登録終了後、実行ファイル「雅集 for CD-ROM.exe」を起動すると、画集を閲覧できる(実行ファイルのリネームは作者によって許可されているので、画集のタイトルを実行ファイル名に変更してもよい)。
ビューアにはプレビュー画像とタイトル、ファイル名が表示される。操作は、画像切り替えボタンと選択ボタンだけで行える。画像の切り替えはカーソルキーやテンキーで行うことも可能で、【Ctrl】キーと併用することで、10枚ずつスキップして切り替えることができるようになっている。オリジナル画像の全画面表示は中央の選択ボタンか【Enter】キーで、メニューへの復帰は左クリックまたは【Enter】キーで行う。メニュー画面からマウスの右クリックでスライドショウモードになり、左クリックで次々に画像が切り替わっていく。切り替え時にエフェクトがかかるが、これはランダムに選択される。
「CD-ROM用画集作成ソフト」という位置付けのソフトだが、基本的には画像ビューアなので、同様の登録を行えば、ハードディスク内の画像ファイルの閲覧も可能だ。