実行中プロセスの強制終了や、プロセスの実行優先度を変更できるユーティリティ。指定のプロセスを高速に終了させることができる。メモリの解放機能などもある。「Process++」は、プロセスの高速な強制終了機能を中心とした、プロセス管理のための常駐ソフト。プロセスの優先度を変更することで、特定のアプリケーションにCPUパワーを振り向けることもできる。Windowsでは、【Ctrl】+【Alt】+【Delete】の同時押下でダイアログを呼び出し、アプリケーションを強制的に終了させることができるが、「Process++」では、これをよりすばやく行えるのが特徴。
上下に二分割されたメイン画面は、タスクトレイアイコンのクリックや、設定したホットキーなどで開く。上側のペインには、現在実行中の「プロセス名」のほかに、「優先度」「プロセスID」「スレッド数」「フルパス」「ファイルタイプ」「説明」の7種類の情報を表示し、どのプロセスがどのプログラムで使われているのかがひと目でわかる。この一覧の中から終了させたいプロセスを選択してダブルクリックするか、メニューから「強制終了」コマンドを実行すると、確認メッセージの表示後にプロセスをすばやく終了してくれる。上側のペインでプロセスを選択すると、下側のペインにはそのプロセスが実行する「スレッドID」と「優先度」が表示される仕組みだ。
プロセスの強制終了のほかにも、「優先度変更」「物理メモリの解放」「エクスプローラの再起動」といった機能を持つ。「優先度変更」は、プロセスの実行優先度を指定するもので、通常、Windows 98などでは変更できない(Windows 2000などのタスクマネージャでは可能)が、「Process++」を使うことにより、「Realtime」「High」「Normal」「Idle」の4段階に設定することが可能になる。
「物理メモリの解放」「エクスプローラの再起動」はいずれも、不安定になったWindowsの動作を安定化させるための機能。メモリ上のデータをスワップ領域に待避してからメモリを解放し、物理メモリの空きを確保するなどで、Windowsの動作を快適にしてくれる。
そのほかにも、プロセス一覧の内容を最新の状態に更新する機能、「ファイル名を指定して実行」する機能などがある。