「うみのなかまたち」は、海の生物をモチーフにしたユニークなアクションゲーム。プレイヤーは戦闘支援用ロボットのクラゲやタコを操作し、海の平和を取り戻すべく、我が物顔でのさばる魚型ロボット軍団を倒すのが目的だ。ユラユラと揺れる海中を移動し、ボスキャラを倒せばクリアとなる。

プレイヤーの攻撃は、アームを伸ばして雑魚キャラを捕獲し、それをボスキャラに発射することで行う。捕獲した雑魚キャラの種類によってスピードや威力、弾道が異なるので、ボスキャラの体力に合わせて使い分けるのがコツだ。雑魚キャラは6匹までストックすることが可能で、発射したい雑魚キャラをストックから選択することもできる。雑魚キャラをストックしたまま発射せずにいると、発射の威力やスビードが上がり、溜め攻撃として利用できる。

また、敵に被弾させたときの爆風で周囲の敵を連鎖的に倒す「連鎖」テクニックがあり、これを活用すれば、魚の群れを攻撃することで、ボスへの間接攻撃や連鎖による高得点を狙うこともできる。ただし、ステージごとの制限時間を過ぎると、それ以降は敵を倒しても得点はもらえないので、注意が必要だ。

敵キャラに接触するとダメージを受け、ダメージが大きいと1ミス、軽い場合は捕獲した魚を手放してしまう。3ミスでゲームオーバー（1人プレイの場合）となるが、ステージごとに3回までコンティニューが可能だ。ステージは全4面が用意されている。

触れるとダメージを受けるのはもちろん、群れの中にでも入ってしまうと触手を伸ばす前に、一発で死んでしまう。したがって、雑魚を捕獲して発射するというキホン戦法は、一見簡単そうに思えるが、実は非常に難しい。また、舞台が海中ということで、機敏に動くというわけにはいかない。恥ずかしながら、著者は連鎖どころか一匹も捕獲できずに、数時間ステージ1で漂っていた。まずは慣れるのが一番だろう。ゲームスピードを遅くして、動きをマスターしよう。また、移動モードは、簡単よりも細かな動きができる普通モードで慣れる方がやりやすいだろう。地上戦（？）とは一味違う海中アクションをたっぷり楽しもう。

ちなみにこの作品は、もともと学生時代の授業中に暇つぶしとして作った作品です。仲間うちで意外と人気があったので、真面目に作り直したものが今回の作品です。ていうか、みんなよっぽど授業がつまらなかったのでしょう。最初は、ただ単にフワフワと物体を動かしたかっただけでした。ただそれだけのものが、敵を出せだの、魚を捕まえろだのといった皆の意見を取り入れて、現在の形になったわけです。この作品が生まれたのも、私の仲間たちのおかげなのです。

開発中に苦労した点
この作品は6年以上昔のPC-9801マシンという、いまでは想像を絶する環境で開発されました。当時の一般的PCに比べても、独自の計算で1/20以下という絶好調な性能です。もはやこれ以上語る必要はないでしょう……。

ユーザにお勧めする使い方
操作に慣れるまでは、かなり難しいゲームだと思います。ひたすら練習して、連鎖を駆使して高得点を目指してください。しかし、たとえ下手でも2人で遊べば十分に楽しめます。協力プレイはもちろん、対戦プレイも可能です。いろいろな遊び方をしてみましょう！