Windowsの使用中に現れるダイアログボックスへの操作を自動化するユーティリティ。指定したダイアログボックスのボタンを自動でクリックしてくれる。「AutoClick」はタスクトレイに常駐し、指定したメッセージボックスや確認ダイアログが表示された際に、指定のボタンを自動クリックしてくれるユーティリティ。自動クリックまでの時間は、ユーザが設定することができる。例外的な操作を行う場合も、その待ち時間内であれば、設定した自動クリックを回避できる。
自動クリックするボタンの設定は簡単だ。設定したいダイアログを表示させ、「AutoClick」のメイン画面にあるアイコンをターゲットのボタンにドラッグ&ドロップすればよい。ドロップするとメイン画面に親ウィンドウのタイトル/クラス、ダイアログのタイトル、ボタンの名前と、クリックまでの待ち時間が表示される。
操作中に開かれたダイアログがターゲットのものかどうかは、親ウィンドウのタイトルとダイアログのタイトルとで判断されるが、中には親ウィンドウのタイトルのすべての文字で照合してしまっては都合の悪い場合もある。こうした場合に備えて、複数の照合方法が用意されている。
例えば、Internet Explorerを使用していて、セキュリティに保護されたページにジャンプする場合、親ウィンドウのタイトルである「ジャンプ元のページタイトル − Microsoft Internet Explorer」という「すべての文字」を照合の対象にしてしまっては、特定のページで表示される「セキュリティの警告」ダイアログにしか「AutoClick」が機能しない。IEで開かれるすべての「セキュリティの警告」ダイアログに対して「AutoClick」を有効にするためには、照合方法を「括弧と−の左側除外」と設定すればよい。照合方法にはこのほかにも「括弧と−の右側除外」、さらに自由な設定ができる「詳細」が用意されている。また、ボタンの認識方法も3種類あり、それぞれのボタンに最適なものを選べるようになっている。
待ち時間はターゲットごとに個別に、秒単位で指定できる(初期設定は3秒)。クリックまでの残り時間はボタンの上にカウントダウン表示され、待ち時間の間はターゲット以外のボタンをクリックすることも可能だ。待ち時間に「0」を指定すると、ダイアログが開かれると同時にクリックされるようになる。
そのほかにも、カウントダウン中にターゲットボタンの周辺に、ユーザの目を引きつけるためのアイコンを表示させることも可能。アイコンの種類や表示位置の基準点/オフセットを好みで変更できる。実際にどのように表示されるか、プレビューウィンドウで確認しながら設定することが可能だ。