手前に表示した状態でも、背景となるウィンドウなどの操作を邪魔しない透明なアナログ時計ソフト。デザインを細かくカスタマイズできるのが特徴。パソコンの時間合わせ、アラームなどの機能もある。「ThroughClock」は、長針・短針、時刻を表す数字、日付の各パーツで構成された、シンプルなデザインのアナログ時計。文字盤が透明で実体がなく、「ThroughClock」の背景にあるウィンドウのメニューやボタンも、時計の位置を動かさずに操作することが可能だ。
他の操作の妨げにならないための配慮は徹底しており、そのための機能として「隠れる」「ホール」「逃げる」の3種類のロック機能が用意されている。「隠れる」は、マウスポインタが時計の上に重なった場合に、一時的に時計を非表示にする機能。ポインタがその場所から離れると、再び表示される。「ホール」は、ポインタが時計に重なると、ポインタの周囲に穴が開いて下が見えるようになる機能。針や時刻表示部分までもが透明になる。「逃げる」は文字通り、ポインタが近づくと、逃げるように時計が別の位置に表示される機能だ。さらに、完全に表示位置を固定させて、マウスポインタで操作できないようにしたり、【Ctrl】キーなどとの併用で、一時的にロック機能を反転させたりすることもできる。
時計としての基本機能もしっかりしている。インターネット上のNTPサーバに接続して、パソコンの内蔵時計の時刻を修正する時間合わせ機能では、あらかじめ16のサーバが登録されている。指定のテキストファイルを編集すれば、他のサーバを追加することも可能だ。アラーム機能では、指定時刻にメッセージの表示、プログラムの起動、サウンドの再生を行わせることができる。プログラムの起動では任意のEXEファイルのほか、時間合わせやWindowsの終了・再起動といったアクションを設定できる。アラーム音にWAVE/MIDI/MP3といった形式のファイルを設定できるほか、MPEG/AVIを設定することも可能で、指定時刻に動画を再生することもできる。時刻は、1回のみ/毎時/毎日/毎週/毎月の形式で設定することが可能。設定した時刻は時計上に表示にされるため、一目瞭然だ。
時計のデザインは、細かな部分までカスタマイズできる。針の色、形状、数字表示の有無やフォント、日付、さらにマウスポインタの形状までカスタマイズすることが可能で、必要な情報だけを思い通りのデザインで表示することができる。Windows 2000の場合は、レイヤードウィンドウ機能を使用して、時計を半透明表示にすることも可能。半透明にすることで下にあるウィンドウが透けて、より見やすくなる。