「タスクランチ2」は、タスクトレイに常駐し、ホットキーで呼び出すことで瞬時にアイテムを開くことのできるランチャ。ホットキーとして設定できるのは【Ctrl】キー＋テンキー（またはキーボード4段目の数字キー）で、【1】から【9】までの9個のキーに対してアイテムを割り当てることができる。この割り当てメニューが10ページ用意されているので、合計で90個までのアイテムを登録することが可能だ。

アイテムの登録は、登録・設定メニュー（フォーム）のボタンにファイルを指定することで行う。メニューには「ファイル」「フォルダ」と書かれたボタンがあり、登録したい方をマウスでドラッグしてボタンにドロップすると、ファイル/フォルダを指定するためのダイアログが表示される。登録が完了すると、そのボタンには割り当てられたアイテムのアイコンが表示される。

登録・設定メニューのボタンの位置は、テンキーの配列に対応している。例えば、左下のボタンに登録したのならば、【Ctrl】＋【1】キーで指定したアイテムが開くといった具合だ。ページの切り替えはメニューを開かなくても、【Ctrl】キー＋カーソルキーで行えるので、ユーザが登録場所と内容を覚えていれば、ほとんど瞬時にアプリケーションを起動させることができる。現在使用中のページ番号はタスクトレイアイコンに表示されるので、ページを見失う心配もない。

マウスを使用したい場合は、タスクトレイアイコンをダブルクリックして登録・設定メニューを表示し、メニューのボタンを直接クリックすればアイテムを開ける。

しかし、「タスクランチ2」の場合はできるだけ画面に出しゃばらず、わずかなキー操作だけで目的とする起動操作をすませられるというのが最大の特徴。ボタンとして登録したすべてのアプリケーションやフォルダの配置を記憶し、まったく画面表示なしで使いこなすというのはかなりの達人と思うだろうが、9個のボタンに登録したアイテムの位置関係を覚えるのは実はそれほどつらいことではない。日常的によく使うアプリケーションやフォルダは限られているし、多くても2〜3ページあれば足りる。どのページに何ががあるのかわからなくなったら【Ctrl】＋【0】キーでランチャメニューが表示されるから、そこで切り替えて起動すればいい。

マウス派ならば、タスクトレイにあるアイコンをクリックしてメニューを表示し、ボタンを選択してもいいだろう。上級者向けのソフトというイメージがないでもないが、マウスをポイントするだけでメッセージ枠に説明を表示してくれるなど、初心者への配慮も忘れてはいない。

現在のバージョンでは、一度登録したアイテムを削除する機能はない。どうしても削除したい場合は、dataフォルダにあるdata0.tasをテキストエディタなどで直接編集すればよい。その際、改行は削除しないこと。

さて、この「タスクランチ2」。名前に「2」と記してある通り、「タスクランチ」の第2世代に当たるソフトです。＞大げさな

母体となるコードがすでに完成していたので、作成自体は苦労しませんでしたが、第1世代に当たる「タスクランチ」には致命的な欠点がありました。それは「操作性が非常に悪い」ということです。操作方法は添付のマニュアルに書いてあるのですが、私に文才がないばかりに、よけいにわかりづらいものとなってしまいました。私に文才がない以上、ソフト自体の操作性を向上させるしかありません。そこで最初にフォームを一新し、ごちゃごちゃしていない、スッキリとしたフォームの作成を目指しました。

フォームを始めとして細かい部分も一新され、この時点ですでに「タスクランチ」を凌ぐ操作性を維持できています。が、何かが足りません。それは言うまでもなく「操作性」。そう。はじめて触る人がすべての項目の意味を瞬時に把握できるとは思えなかったのです。そこで急遽フォームを改良。現在に至っています。

以上が「タスクランチ2」の開発経歴です。ランチャに興味がある方、デスクトップがゴチャゴチャして見づらい方など、ランチャを選ぶ際の選択肢に「タスクランチ2」を加えていただけたら幸いです。

最後までお付き合いくださり、誠にありがとうございました。それでは失礼いたします……。