行ブロック単位での一括置換や、ワイルドカードによる複数テキストファイルの一括置換などが行えるテキスト置換ソフト。「PsBRepl」は、テキストエディタなどに搭載されている検索・置換のみに機能を絞り、より便利なオプションを追加したテキスト置換専用のソフト。操作対象はテキスト形式のファイルに限られるが、拡張子はTXT以外でもよく、例えばHTMLファイル内の文字列一括変換なども行える。ワイルドカードを使って、フォルダ内の複数ファイルを検索対象として指定できるほか、サブディレクトリも対象に含めることができる。これを使えば、あるフォルダツリー内の、ファイル名に特定の文字列を含むすべてのファイルをまとめて処理することも可能だ。
文字列の検索は、大文字・小文字の区別をする/しない、1バイト文字と2バイト文字の区別をする/しないといった指定のほか、空白やタブ、括弧、ハイフンなどの特定記号を無視するなどといった柔軟な指定が可能。複数の文字列をすべて含むものだけの検索や、文字列の完全一致による検索も行える。
置換では、単純な文字列置換のほか、行ごとの一括置換、行ブロック単位での一括置換が行える。なかでも、特定の開始行と終了行で挟まれた複数行を1ブロックとして、そのブロックを一括で他のテキストに置き換える「行ブロックごと置換」は「PsBRepl」の大きな特徴だ。例えば「<--置き換え-->」のように、あらかじめ置き換える位置を示すマークをテキスト内に記述しておけば、この行で挟まれたブロックを一括して他のテキストに置換できる。置換を実行する際、開始と終了を示すマークを削除するか残すかも指定できる。
ファイルの内容表示機能はないが、処理対象ファイル一覧の中には、文字列が発見された行の内容が表示されるので、事前の確認は可能だ。あらかじめエディタを指定しておけば、ファイル一覧でファイル名をダブルクリックすることで、エディタでそのファイルを開いて対象行を表示する「タグジャンプ」機能を利用できる。置換時に元のファイルのバックアップを作成する機能などもある。