「Rebellion・Istuooll」の主人公は、小国・イストゥールの王子であるレイヴン。イストゥールは、大陸西側を支配するザーハイム教国の四つの属国のうちの一つであった。ザーハイムの強大な力で平和な時代が続いていたが、そこに急速に力をつけてきた対抗勢力が現れる。属国の悲しさで、本国の将軍たちの横暴に耐えながら、レイヴンは最前線での戦いを続けてゆく、という設定だ。

ストーリーの進展につれ、個性豊かなキャラが多数、登場する。また、さまざまなモンスターや数十種にも及ぶ兵種、200近いアイテムなども用意されている。レベルアップにともなって増える各キャラの必殺技も豊富だ。

「Rebellion・Istuooll」では、主人公・レイヴンの占める役割が大きい。とにかくレイヴンのHPを0にしないこと──これがゲームのポイントだ。他のメンバーが全滅してもレイヴンが生き残っていれば勝ち。逆にどんなに味方が優勢でも、レイヴンのHPが0になってしまったら、その時点でゲームオーバーとなる。個々の戦いではさらに、「敵のリーダーを倒すこと」などの勝利条件や、「特定のキャラの死」といった敗北条件が付くこともある。

ゲームの操作はすべてマウスで行う。戦闘は、敵・味方が一定距離内に入ると、リアルタイムで自動的に行われるので、プレイヤーは地形や敵の配置を見て、移動先を指示するだけでよい。もちろん、その間も敵は動いているので、判断と指示はすばやく行わなくてはいけない。戦闘中に弱ったキャラを撤退させて休ませ、HP/MPを回復させるのも重要な戦術となる。自軍のメンバーは数名のリーダーキャラとその部下という形で構成されるが、リーダーキャラが一回の戦闘で一度だけ使用できる「必殺技」を出すタイミングを見極めるのも大切だ。必殺技には周囲の敵全部にダメージを与えるもの、味方のHPやMPを回復させるもの、連続攻撃できるものなど、さまざまな種類がある。

戦闘においては、プレイヤーが指示できるのは部隊の移動と必殺技をだすタイミングだけだが、これが簡単なようでいてなかなか難しい。部隊の配置や移動のタイミングによって戦闘の結果がまるで違ってくるのだ。おまけにリアルタイムなので、敵はこちらの配置が終わるまで待ってはくれない。すばやい操作で的確に指示をだすことが求められる。見た目のシンプルさとはうらはらに、なかなかに戦略性の高いゲームだ。

ドラマ性の高さも魅力のひとつだろう。ゲーム全体を一本の物語が貫いており、すべての戦闘はそのドラマに則って行われる。戦闘中にドラマが進展することもある。登場するキャラたちも個性豊かで、それぞれに戦いに対するモチベーションやドラマがしっかりと与えられている。これにより、一つひとつの戦闘に説得力と深みが加わっており、非常に臨場感のある戦いになっているのがすばらしい。

●開発中に苦労した点
一人、孤立無援だった点で苦労しました。次に、かなり短い時間で開発しなければならなかったので、その為にいろいろ削ったりしながら、それでもなお、ゲームとして「おもしろい！というカンジのゲームにしなければならなかったので苦労しました。あとは、ユーザの皆様に気軽に楽しんでいただくため、かなりゲームシステムをシンプルにするという点で凝ってます。

●ユーザにお勧めする使い方
まずはReadMeファイルなんて読まずにゲームのTutorialを選択してください。それだけで、いままでのシミュレーションゲームのように、操作がわからない、なんてことはなくなります。その後は、ストーリーを楽しむなり、アイテムをコレクションするなり、ひたすらレベルアップしてみたりと、いろいろなゲームライフが待っています。

●今後のバージョンアップ予定
このゲームは好評だったのと、グラフィックや音楽に不満が残ったので、今後大幅に改造して市販品に負けない出来のバージョンを作成するかもしれません。