フォルダ単位での差分バックアップおよびミラーリングが行えるユーティリティ。「AblyBackup」は、スケジュール機能を備えたバックアップ/ミラーリング(同期)ソフト。ソース側フォルダ、バックアップ先フォルダを指定してバックアップ設定を行い、バックアップセットを作成。このバックアップセットを実行することで、バックアップ処理を行う。バックアップ設定では、処理対象から除外するファイル/フォルダの指定や、サブフォルダを対象とするかどうかを指定できる。ひとつのバックアップセットファイルに複数のバックアップ設定を作成することができ、連続実行させることも、また選択したバックアップ設定のみを実行させることもできる。
個々のバックアップ設定で「ソース側に存在しないファイルは削除する」チェックを有効にすることでミラーリングモードとなる。この際、ソース側に存在せず、バックアップ先にのみ存在するファイルを完全に削除するのではなく、いったんごみ箱に入れるという設定も可能だ。ミラーリングを選択しない場合は、差分バックアップまたはフルバックアップとなるが、この際にも「(基準日を指定した上で)古いファイルは無視する」「バックアップ先が新しい場合も上書きする」といった細かなオプションを指定できる。
さらに、スケジュール機能を備えており、時間指定による自動バックアップを行うことも可能。バックアップ終了後にシステムシャットダウンさせることもできる。自動バックアップでも、一定間隔や毎時×分、毎月×日×時×分などといった細かな指定が行える。また、タスクスケジューラとコマンドラインオプション指定を組み合われば、複雑なパターンのバックアップを行うことも可能だ。
コマンドラインオプションでは、起動時に読み込むバックアップセットファイルを指定することもできる。例えば「一括バックアップ用」「個別バックアップ用」「文書用」などのセットファイルを作成しておき、ショートカットから実行することもできる。
ネットワークドライブにも対応し、ログオンが必要な場合は、あらかじめ設定したユーザ名/パスワードを送って処理してくれる。ローカルドライブ−ネットワークドライブ間でのタイムスタンプの誤差を考慮した設定も用意されている。
そのほか、タスクトレイ常駐モードで起動し、一切画面表示を行わずにバックグラウンド処理を行わせることも可能。ログの取得形式wo、画面表示とファイル記録で個別に設定することが可能で、いずれも「しない」「詳細」など、4段階から選択できる。実際にバックアップを実行する前に、テストモードで処理内容を確認することもできる。