はじめてでもすぐに使いこなすことのできる、簡単操作の圧縮・展開(解凍)ソフト。自己展開形式アーカイブの作成、アーカイブ内の閲覧や選択ファイルの展開、複数ファイルの個別圧縮なども可能で、充実した機能を持つ。統合アーカイバ・プロジェクトのDLLを利用し、主要な形式のアーカイブファイルを扱える。「Noah」は、簡単な操作でアーカイブファイルを扱うことができる圧縮・展開ソフト。「Noah」のアイコンにファイルをドラッグ&ドロップするだけで、自動的に圧縮か展開かを判断して処理を実行する。基本的には、ドロップされたファイルがアーカイブファイルであれば展開、それ以外のファイルであれば圧縮を行うが、「圧縮専用」「圧縮優先」「解凍優先」「解凍専用」の4種類のモードがあり、状況に応じて使い分けることが可能だ。ドラッグ&ドロップ以外にも、コンテキストメニューの「送る」、右ドラッグ&ドロップでファイルを操作することもできる。展開は、アーカイブファイルのダブルクリックでも行える。
対応するアーカイブ形式は、圧縮がLZH(lh5/6/7)、ZIP(normal/password)、CAB(MSZIP/LZX21)、TAR(normal/gzip/bzip2)、BGA(gzip/bzip2)、YZ1(normal/password)、Microsoft COMPRESS(拡張子の末尾が“_”となっているファイル)の7形式。展開はこれらに加え、RAR、ACE、GCA、ARJ、CPT(MacintoshのCompactPro形式)に対応する。さらに、JAK(1.20MB/1.44MB)にも対応し、圧縮してもフロッピーに収まらないような巨大なファイルの分割、および結合が可能だ。
LZH、ZIP、CABの3形式については、【Ctrl】キーを押しながら圧縮を行うことで、自己展開形式のアーカイブファイル(SFX)の作成が可能。【Alt】キーを押しながら圧縮すると、複数のファイルをそれぞれ別のアーカイブファイルに保存する個別圧縮が行える。【Ctrl】キーを押しながら展開を行うと「書庫内閲覧モード」になり、アーカイブ内の一部ファイルだけを選択して、展開することもできる。
圧縮・展開を行うには「Noah」本体のほかに、各形式に対応したDLLが必要だが、インストール時に統合アーカイバ・プロジェクトから必要なファイルをダウンロードして、自動でインストールまで行えるほか、インストール済みのDLLのバージョンをチェックし、最新のDLLをインストールする機能もある。