ターン制ではなく、時間制を採用した点が特徴のシミュレーションRPG。同じ作者による「四面楚歌」をグレードアップしたシリーズ第2弾。「四面楚歌2」は、魔王の操るモンスターから地球を守るべく立ち上がった5人の戦士が主人公の戦略型シミュレーションRPG。前作「四面楚歌」から半年後の世界という設定になっている。今回の主役は、前作では案内役だったニカルや「アースシールド」のメンバーの5人。戦闘相手もロボットからモンスターに変わり、出現数もかなり増えた。
ゲームは、主人公キャラをステージ(戦闘地域)内で動かし、敵のモンスターと戦闘させる形で進む。キャラはさまざまな魔法や攻撃法を装備し、出現する敵を想定して装備を切り換えながら攻撃していく。
大きな特徴となっているのが、単純なターン制ではなく時間制を採用している点と、レベルアップのポイント(キャパシティ)を自由に配分できる点。いずれも前作のシステムを引き継いだものだ。各キャラには固有のAT(Action Time)値が設定され、AT値が最大になった時点で行動を起こせる(時間制)。AT値が少ないほど、早く攻撃の順番が回ってくる仕組みだ。各キャラはATのほかに計6種類のステータスを持つが、ステージクリアの際に得られるキャパシティは、プレイヤーがキャラ/ステータスを指定して、自由に割り当てることができる。
ストーリーは大きな章(ワールド)単位に分かれており、ワールド内のボスステージのクリアが次ワールドへ進める条件となっている。ステージはランク付けがされており、星の数が少ない難易度の低いステージから順に進めていけば、さほど無理なく進行できる。全滅した場合は、その局面に出現する敵の弱点などをヒントとして表示してくれるため、一度装備を立て直せばたいていはクリアできる。一度クリアしたステージを再度プレイすることも可能で、キャパシティを稼いで、キャラをレベルアップさせるのに使える。
前作同様、本編のワールドに入る前に練習用のワールドが用意されており、キャラの動かし方や魔法の使い方、ゲームシステムなどに関する説明がなされる。ゲーム中でもモンスターの宝箱によって、ヒントがもたらされることがある(偶然ではなく意図的に埋められたヒントのようで、特定のイベントでかならず出現するようだ)。
オプションでは、プレイ画面をウィンドウモード/フルスクリーンモードから選択できるほか、ゲームスピードを4段階から選択できる。セーブがステージクリア時などに自動的に行われるのは前作と同様。マウスのみでプレイできる。