時計、ランチャ、クリップボード履歴、メモなどの機能をコンパクトにまとめたデスクトップユーティリティ。デスクトップに表示された時計から、ポップアップメニューでさまざまな機能を呼び出すことができる。「日和見時計」は、ふだんは日付表示も可能なコンパクトな時計として表示されている。時計は、ボタンサイズのデジタル時計、3針のアナログ時計の2種類から選択できる。時刻や日付の書式、文字の色、フォント、針の色などは好みで変更できるほか、ノートパソコンのバッテリー状態を時計の文字色の違いで表すこともできる。
この時計を、左クリックするとランチャメニューが、右クリックするとシステムメニューがポップアップする。ランチャには、パスやフォルダ、引数などを指定してアプリケーションを登録できるほか、一般のファイル/フォルダも登録できる。アイテムの登録は、ダイアログに登録したいアイテムをドラッグ&ドロップするだけでよい。メニュー内での表示順序の変更やセパレータの挿入なども簡単だ。
システムメニューからは、環境設定のほかに、アラームの登録/修正、クリップボード履歴ウィンドウや「美貌録」(メモ機能)の呼び出しなどが行える。アラームでは、指定時刻になるとメッセージを表示する/サウンドを鳴らす/アプリケーションを起動する、の3種類の動作を設定できる。アプリケーションの起動では、複数のアプリケーションを登録して一度に自動起動できるほか、特殊アイテムとして「Windows終了」「Winodws再起動」といったオプションも用意されている。アラームの開始/終了時刻の設定や曜日の設定なども行うことができ、かなり細かなコントロールが可能である。
クリップボード履歴は、クリップボードにコピーされるテキストデータを自動登録するもの。オプションとして一定の文字数や行数を超えるデータは履歴に登録しないように制限できるほか、一定日数が経過した履歴データを自動的に破棄する機能もある。
「美貌録」(備忘録)は、データの自動保存やバックアップ機能を備えたメモツール。複数のメモをタブですばやく切り替えて表示できる。検索/置換やクリッカブルURL、自動保存/自動バックアップなど、機能は豊富だ。日付や時刻の挿入時に現在の日時だけでなく、「×日後」「×時間後」といった指定ができるのがユニークだ。また「日和見時計」と連携し、メモの内容を元にアラームに登録したり、クリップボード履歴の内容を「美貌録」に挿入したりできる。外部への書き出しを考慮し、データをひとつのファイルにまとめて保存する統合形式と、タブごとに保存する分割形式とから選択できるようになっている。
そのほか、システムメニューから実行できるコマンドとして、Windowsの終了/再起動/サスペンド、スクリーンセーバの起動、タイムサーバにアクセスしてシステムクロックを較正するNTP同期などがある。各コマンドにはホットキーを割り当てることができ、キーボードからすばやく操作することも可能だ。