Webページの漢字をひらがなに変換して表示する機能を持つWebブラウザ。小学生から高校生までの利用者の年齢層に合わせて、変換のレベルを選択できる。子どもにとって有害な情報を遮断する機能なども備える。「ひらがなナビィ」の最大の特徴は、漢字をすべてひらがなにするだけでなく、利用者の年齢層に合わせて、未学習の漢字だけをひらがな変換できる点だ。小学生の場合は、文部省の学年別漢字配当表をベースに、1年生から6年生までの学年別で変換対象を指定できる。中学生では常用漢字の一部、高校生では常用漢字外がひらがなの変換対象となる。
変換の設定は、すべての漢字/小学1〜6年生/中学生/高校生の計9通りから指定できるほか、日本語能力検定試験1〜4級のレベルに応じて、ひらがなの代わりにローマ字表示を選択することも可能だ。
ひらがなの表示方法は「ひらがなのみ」「わかちがき」「かっこ」「ふりがな」「ふきだし」の5種類から選べる。ひらがなに変換する対象が多い低学年なら、元の漢字をひらがなに置き換えて表示する「ひらがなのみ」や、長文になりがちな変換後の文章を、文節ごとに区切って見やすく表示する「わかちがき」が便利だ。変換対象が少ない高学年なら、漢字のあとにカッコ付きでひらがなを表示する「かっこ」や、漢字の上にルビを振る「ふりがな」が読みやすい。「ふきだし」は、変換対象の漢字にポインタを重ねることで、ツールチップ形式でひらがなを表示する機能だ。
そのほか、ほかのブラウザからのお気に入りのインポート、保存したページのオフラインでの閲覧といった機能を備える。ダイアログなど、全体的にイラストを多用したわかりやすい設計で、小学校低学年の子どもだけでも十分使いこなせるようになっている。
管理者用の設定として、フィルタリング機能、ユーザ辞書機能、標準ブラウザに設定する機能などがある。フィルタリング機能は、子どもだけでも安心して使えるよう、特定のアドレスや単語を指定して有害情報を遮断するもの。Web上でよく見かける略語や人名・地名などの固有名詞には、ユーザ独自の辞書を作成して対応できる。お気に入りや各種設定などのデータは、他のパソコンの「ひらがなナビィ」にインポート/エクスポートできる。