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ベクターソフトニュース - 2000.02.16
BearMouse BearMouse Ver.1.09
ポインタ移動を中心にコンパクトにまとめられたマウスユーティリティ
Windows 98/95 フリーソフト
「BearMouse」の動作画面
■環境設定画面。よく整理されておりわかりやすい

マウスポインタの自動移動機能を中心にしたマウスユーティリティ。「アシスト機能」「オートクリック機能」「ワープ機能」の三つの主な機能がある。

アシスト機能は、新しいウィンドウが開いた場合、そのウィンドウ内に自動的にマウスポインタをジャンプさせる機能。移動先として「デフォルト属性を持つボタン」「OK(または実行などの)ボタン」「最大化ボタン」など8種類から選択でき、複数選択した場合は優先順位を設定できる。さらに、
  • デスクトップのダブルクリックでポインタをWindowsの[スタート]ボタンに移動(NTでは使用不可)
  • トップレベルのウィンドウにのみ反応
  • 新しく開いたウィンドウ内すでにポインタが存在する場合は移動しない
などのオプションを設定できる。カーソルの移動速度や移動場所付近で減速させるといった指定も可能だ。

オートクリック機能はアシスト機能の発展形ともいうべきもので、新しいウィンドウが開かれた場合、そのウィンドウにジャンプして特定のボタンをクリックするというもの。例えば[OK]ボタンやウィンドウを閉じる[×]ボタンを自動的にクリックさせるようにできる。どのウィンドウ/ボタンを対象にするかは、その時点で認識できるウィンドウのウィンドウタイトルとボタン名で設定する。ボタンクリックとポインタ移動を個別に設定できるので、ポインタは移動させることなく、ウィンドウを最大化させるといったことが可能だ。

ワープ機能は、画面の上下左右いずれかの端にポインタが到達すると自動的に反対側の端にマウスを移動させる機能。例えばポインタが右端に到達すると、逆側の左端から現れる。デスクトップのどの端でワープを有効するかは個別に設定できるので、タスクバーをクリックする機会が多い下端ではワープしない、というようにできる。

そのほか、特定のウィンドウをアシストおよびオートクリックから除外する機能、上記3種類の機能の実行時にWAVによる確認サウンドを再生する機能などがある。タスクトレイ内にアイコンを表示させ、ここから設定変更を行える。ポインタ移動の軌跡表示やダブルクリック間隔、各機能のオン/オフなどもここから簡単に設定できる。

reviewer's EYE この種のマウスユーティリティでは、まず最初に思いつくのが チューチューマウス だろう。まさに「これでもか」というくらい多くの機能を持つチューチューマウスと比較すると、このBearMouseは機能の数ではかなわないが、誰もがそこまで多くの機能を必要とするわけでもないだろう。

BearMouseのメリットは、機能的にはシンプルであるがゆえに各種機能が理解しやすく、誰でも簡単に使いはじめられる点だろう。ただし、シンプルとはいえ、機能はよく練られており、普段使うには十分なレベルといえる。

Windows 98/95用のほかにWindows NT用の実行ファイルも同梱されている(NTでは一部機能が使用できない)。
(天野 司)


スクリーンショット》 アシスト機能でのカーソル移動先設定画面。上に位置するほど優先順位が高くなる
スクリーンショット》 オートクリック機能を設定した例。この例ではMKEditorの新規ウィンドウが開いたときにポインタを最大化ボタンに移動し、クリックするようになる
スクリーンショット》 ワープ機能の設定。上下左右の各辺で個別にオン/オフを指定できる
スクリーンショット》 各種設定変更はタスクトレイアイコンからも行える


【作 者】 柏木 泰幸 さん
【作者のホームページ】 http://www.d1.dion.ne.jp/~yas_bear/
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

僕がBearMouseを作ろうと思ったきっかけは、マウスのプロパティを呼び出すのが面倒で、メニューから選んで変更できないかな? と思ったからです。そして、カーソルが自動で動けば便利だなと思い、「アシスト」「ワープ」を追加。何度かバージョンアップして「オートクリック」等も追加されました。今は「アシスト」がメインです。

■開発中に苦労した点

カーソルを移動させるコントロールの座標の取得方法です。ボタンなどは簡単に取得できるのですが、フォーカスを持ったコントロールの座標の取得に苦労しました。またユーザインタフェースにも苦労しました。使いやすいユーザインタフェースを実現するために何度もボタンなどの配置を換えたりしました。あとは動作を軽くするのにも苦労しています。余計な機能を追加してはいけないし、操作が複雑になってもいけないし……。苦労だらけです(涙)。

■ユーザにお勧めする使い方

ノートパソコンでの使用をお勧めします。タッチパッドやスティックでカーソルを移動させるのは大変(ですよね)なので、BearMouseに任せましょう。ダイアログやウィンドウが開かれたら自動でカーソルを移動してくれます。毎回決まって表示されるダイアログのボタンを自動で押すようにすることもできます。例えば「ダイヤルアップの接続」ダイアログなら「オフライン(&O)」を押すようにすると便利です。インターネット中に表示される広告ウィンドウも設定によって閉じることが可能です。BearMouseに慣れるとカーソル移動がとても楽になります。BearMouseを使用すれば腕も疲れなくなるでしょう……。

■このソフトウェアの特徴
  • SDKで作成されているので動作が軽いし、ファイルサイズも小さいです
  • わかりやすいユーザインタフェース。設定などが簡単に行えます
  • 安全設計(BrMousNTに限る)。常駐してもシステムを不安定にしません
■今後のバージョンアップ予定
  • トレイアイコン左ダブルクリックで「オートクリックの追加」
  • トレイアイコン左ダブルクリックで「ウインドウ除外の追加」
  • ワープ条件の強化
  • アシスト時に軌跡を表示オプション
  • オートクリックのウィンドウ判定の改善
  • メモリ使用効率の改善
  • Borland(Inprise)の Delphi/C++ Builderで作られたソフトへの対応
  • 英語版Windowsへの対応
  • リソース消費を軽減
■Windows 2000 対応について

BrMousNT.exeのWindows 2000 RC2での動作を確認しました。おそらくWindows 2000でも動作するでしょう。
(柏木 泰幸)
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フリーソフト
BearMouse 1.13 高機能なマウスユーティリティー マウスオペレートを格段に向上させます (225K)




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