サラサラと流れるような単純なやおい的恋愛アドベンチャー
お友達のみっちゃんはホモだって言ってた。
自分で自分のことをホモだと言うのはとても勇気がいると想う。
だから僕はみっちゃんがホモでも構わないと想ってた。
みっちゃんの所に僕が家出したのは冬の寒い日だった。
朝からはーっと吹く息が白くて、手が先っぽの方まで冷たくなるような寒い日だった。
みっちゃんの家に続く道程を僕は悲しみに沈みながら歩いた。
寒い寒いと想っていたらいつの間にか雪が降ってきて、足にあたっては溶けていた。
僕はずっと自分の足だけを見ながら歩いていた。
ピンポーンとみっちゃん家のチャイムをならすと、パタパタパタとあわてた音を立ててみっちゃんがドアを開けた。
「・・・・や」
「・・・ん」
みっちゃんはそのまま僕を家に入れてくれた。
電話の通りだね、とみっちゃんは言った。
何が?と聞いたら、まさに家出って顔して、と笑った。
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サラサラと流れるような簡単なホモの恋愛アドベンチャー。
JUNE・やおい・同性愛を内容に含みます。
嫌いな方はやめておいてね。